前立腺がんの症状・原因とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「前立腺がん」を発症すると検査でどんな「数値結果」が出るかご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
石川 智啓(医師)
2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科、名古屋大学医学部附属病院泌尿器科を経て、現在水野内科クリニックで勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。
「前立腺がん」とは?
前立腺がんは、男性特有の臓器である前立腺から発生するがんのことです。
日本での前立腺がんになる方の数は増加傾向です。そして、一生涯で9人に1人がこのがんになるといわれ、年間約12,000人が亡くなっています。
前立腺がんは高齢の男性に多く、罹患率は60歳頃から増加し、70歳代後半で最多となります。
前立腺がんは早期の段階では特に症状がないことが多いです。しかし、PSA(前立腺特異抗原)というタンパク質である腫瘍マーカーが早期発見のために有効です。
今回の記事では、前立腺がんのPSA検査について詳細に解説します。さらに、前立腺がんの症状や危険因子、治療法、予防法についても説明します。
前立腺がんの代表的な症状
前立腺がんでは、特に症状がない方も多いです。しかし、進行した前立腺がんでは以下のような症状が現れることもあります。
尿が出づらい
前立腺がんが大きくなることによって尿の通り道が狭くなり、尿の出づらさを感じる方もいます。尿の出づらさの原因としては、前立腺肥大が多いです。しかし、前立腺肥大は前立腺がんと同様に高齢になると生じやすいです。そのため、排尿困難がある場合には、泌尿器科を受診するようにし、前立腺がんのチェックを受けるようにしましょう。
尿の勢いが弱い
尿の出づらさのほかにも、尿の通過障害の症状として、尿の勢いが弱くなることもあります。
尿が全く出なくなる
前立腺がんが大きくなり、さらに尿の通り道がせまくなることで尿が全く出なくなることもあります。ただし、近年では早期の段階で見つかり、適切に治療が行われることも多いため、こうしたケースはほとんどみられなくなっています。
精子に血が混じる
前立腺やその後ろにある精嚢から出血すると、精子に血が混じることがあります。
はっきりとした原因がわからない出血が多いですが、前立腺の炎症などが原因となっていることもあります。
前立腺がんでも起こりえる症状ですが、むしろがんの診断の際、前立腺を針で刺す生検を行った後に高頻度でみられます。
背中や腰、骨盤の痛み
前立腺がんは、骨に転移しやすいです。特に背中や腰、骨盤の骨に起こりやすく、その場合には痛みが現れるケースがみられます。

