
三谷幸喜が脚本、菅田将暉が主演を務めるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第6話が11月5日に放送。初日公演の打ち上げが行われた中、リカ(二階堂ふみ)と樹里(浜辺美波)に視聴者が注目した。(以下、ネタバレを含みます)
■昭和の渋谷を舞台にした青春群像劇
本作は、脚本家・三谷幸喜自身の経験に基づくオリジナルストーリーで、1984(昭和59)年の渋谷を舞台にした青春群像劇。
菅田演じる成功を夢見る演劇青年の主人公・久部三成や、ミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、三谷をモチーフにした新人放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、渋谷にひっそりとたたずむ神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)ら、若者たちのくすぶり、情熱、苦悩、恋を描く。
■久部は初日公演後の打ち上げに樹里も誘う
クベ版「夏の夜の夢」初日公演を終え、WS劇場の向かいにあるジャズ喫茶「テンペスト」で打ち上げが行われる。久部いわく「史上最低」の初日だったが、公演を見てくれた日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)が一定の評価をくれたことに喜び、彼も打ち上げに連れて行く。
また、久部が演出した舞台を評価したのがもう一人。樹里だ。これまで久部のことを邪険にしていた樹里だったが、公演には興味があるようでもあった。久部に言われて慌てて戯曲を読んでから公演を見たという樹里は、「今日ね、見終わって涙が止まりませんでした。シェイクスピアってこんなに笑えて、こんなに幸せな気持ちになるんだって」と興奮気味に話す。
「申し訳ないが、あんなものはシェイクスピアじゃない」と久部。しかし、こまかなところまでメモに書き留めた感想を言ってくれた樹里を「来ればいいのに、打ち上げ。あなただって関係者なんだ。お祓い、してくれたじゃない」と誘った。
樹里はうれしさが現れたように声を一段高くして「父を誘ってみます!」と、いったん神社へと帰り、父で神主の論平(坂東彌十郎)を伴って打ち上げに参加した。
■リカが樹里に「もう少し、勉強なさい」と強烈な言葉を放つ
そこでリカと樹里のやり取りが展開する。
まずリカが「ご覧になったんですよね。ご感想は?」と問い掛けた。樹里が「久部さんにもお伝えしたんですけど、とっても素敵でした」と答えると、すぐさま「どんなところが?」とリカ。樹里は「役者さんが楽しそうでした」と言うと、リカは「えっ、楽しそうかどうか、あなたには分かるの?」と投げかけた。
リカの畳みかけるような質問は続き、ついには樹里が答えに窮するまでに。そこでリカは「大丈夫よ、みんな楽しんでやってたから。あなたは正しい」と告げ、タバコをくゆらせた。
ひんやりとした空気が流れ、そこで終わったかと思いきや、リカはさらに戯曲と自分たちの舞台とどちらが面白かったかと追究。樹里の「いつかは真面目なシェイクスピアも見てみたいなって」「今日の舞台が戯曲の印象とあまりに違っていたので」などと言ったのが気に入らないようで、演劇とはということを話しだした。
「演劇っていうのはね、もともとは祝祭劇なの。わかる?お祭りなの。非日常の世界を描くことで、お客さんは日常を忘れることができるわけ。そのためにシェイクスピアは『夏の夜の夢』を書いたの。だから今日ので正しいの。これが本当なの。もう少し、勉強なさい」。
リカのけだるそうな物言いが相まって、言葉のとげとげしさがさらに突き刺さるようだった。なぜにリカはマウントをとるような態度だったのか。「あおってる」「こわい」「厳しい」とハラハラ見守った視聴者からは「久部を巡る三角関係かな」「リカさんには樹里ちゃんは世間知らずのお嬢ちゃんって感じに見えてるのかな」「対抗心?」などと推測も上がった。そしてこの2人を演じた二階堂と浜辺には、演技力を称賛する声も寄せられた。
振り返れば、このシーンの前に樹里のところに行こうとする久部をリカが「行かせない」と引き止めるシーンもあった。もし恋心が隠れているならば、樹里にひと目惚れしたらしき蓬莱の存在、さらにラストでリカの元カレ・トロ(生田斗真)が登場したことで、複雑な恋模様となりそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

