シェーグレン症候群の診断基準

シェーグレン症候群はどのような基準で診断されますか?
シェーグレン症候群の診断は、上述した複数の検査結果に基づいて総合的に行われます。一つの検査結果だけで即診断がつくわけではなく、診断基準を満たすかどうかが判断のポイントになります。日本で用いられている厚生労働省の改訂診断基準(1999年)では、以下の4つの項目のうち2項目以上が陽性であればシェーグレン症候群と確定診断すると定められています。なお、この診断基準は典型的な患者さんを想定したもので、なかには検査によって典型的な所見が得られず基準を満たさない場合もあります。そのようなケースでは、医師が臨床経過やほかの情報を総合的に判断してシェーグレン症候群と診断することもあります。
病理検査の陽性所見
口唇の小唾液腺または涙腺の組織を生検し、リンパ球の浸潤(多数のリンパ球の塊)が認められること。
口腔(唾液分泌)検査の陽性所見
ガムテストやサクソンテストで唾液分泌量の低下が証明され、さらに唾液腺シンチグラフィーまたは唾液腺造影で唾液腺の機能低下や構造異常が認められること。
眼科(涙液分泌)検査の陽性所見
シルマーテストで涙液分泌低下が証明され、かつローズベンガル試験または蛍光色素試験で角結膜上皮障害(目の表面の傷)が認められること。
血清検査の陽性所見
血液中に抗SS-A/Ro抗体または抗SS-B/La抗体が陽性であること。
シェーグレン症候群と診断された後の流れを教えてください
シェーグレン症候群と診断されたら、まず担当医から現在の病状や今後の見通し、治療方針について詳しい説明があります。シェーグレン症候群は完治させる根本治療がまだ確立されていない病気ですが、適切なケアと治療によって症状を和らげ日常生活の質を維持することが可能です。診断後の大まかな流れは以下のようになります。
治療方針の決定
症状の程度や合併症の有無に応じて治療計画を立てます。基本は乾燥症状の緩和と病気の進行や合併症の予防です。
経過観察とフォローアップ
シェーグレン症候群は長期にわたる慢性疾患です。定期的に病院で経過観察を行い、症状の変化や新たな合併症がないかチェックしていきます。
このように、診断確定後は医師と相談しながら長期的に病気と付き合っていくことになります。シェーグレン症候群自体は完治こそ難しいものの、適切な対応で乾燥症状のコントロールは十分可能です。焦らずに、しかし油断せずに、定期フォローを欠かさないことが大切です。
シェーグレン症候群で検査を受ける際の注意点

シェーグレン症候群の検査を受ける前日はどのようなことに気を付けますか?
基本的に、シェーグレン症候群の検査前日に特別な制限や準備はありません。食事や水分摂取も普段どおりで問題ありません。前日はリラックスして十分な睡眠を取り、体調を整えておきましょう。もし現在服用中の薬がある場合は、医師から特に指示がない限り普段どおり内服して構いません。ただし、ドライアイ治療のための点眼薬やドライマウス対策の唾液分泌促進薬を使っている場合、検査当日に一時中止するよう指示されることがあります。その場合は前日までに医師の指示を確認し、指示どおり対応しましょう。
シェーグレン症候群の検査当日の禁止事項を教えてください
検査当日も禁止事項は多くありません。ただし、正確な検査結果を得るために避けた方がよい行為がいくつかあります。
コンタクトレンズの使用を避ける
検査前の点眼やうがいを控える
過度のアイメイクやリップの使用を避ける
以上の点を守れば、当日は特に問題なく検査を受けられるはずです。
検査当日はリラックスして臨むことが大切です。予約時間に遅れず病院に到着し、必要な検査を順番に受けていきましょう。
シェーグレン症候群の検査を受けた後、自分で帰宅できますか?
はい、検査後は基本的に自分で帰宅できます。シェーグレン症候群の検査は入院や麻酔を伴う大がかりなものではなく、ほとんどが外来で完結する検査です。例えば口唇の生検も局所麻酔のみで行い、傷も1~2日で治る小規模な手術です。検査後に安静が必要だったり付き添いが必要になることは通常ありません。

