精神科や心療内科では、初診で何を聞かれるのでしょうか。精神科・心療内科を受診する前に心の準備や、話すことをまとめておきたい人や、上手く話せるか不安な人も多いでしょう。今回は梅屋敷森田クリニックの森田先生に、初診の診療内容について教えていただきました。

監修医師:
森田 桂子(梅屋敷森田クリニック)
東邦大学医学部医学科卒業。東邦大学医療センター大森病院にて研修。東邦大学医学部精神神経医学講座、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンター、横須賀市立うわまち病院精神神経科、財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院、東邦大学健康推進センター(学生相談室)、東邦大学医療センター大橋病院心療内科などを経て現職。非常勤勤務歴は、明治学院大学非常勤講師、目黒区保健所相談、品川児童相談所、産業医。
編集部
初診では何をするのですか?
森田先生
初診では問診が中心です。患者さんのお話をしっかり聞き、症状を正確に把握します。
編集部
具体的に、どんなことを聞かれるのですか?
森田先生
たとえば、現在何に困っているのかといったお話から、どのような症状があるのか、その症状はいつ頃から出始めたのか、どんなときに症状が出るのかなど、症状について詳しくお聞きします。また、仕事のことや現在の生活環境、これまでの経歴などについてもお聞きします。
編集部
いろいろなことを尋ねられるのですね。
森田先生
はい、そのほかにも嗜好品やアレルギー、性格、家族歴などについてもお聞きします。家族歴では、精神疾患のある人や飲酒癖のある人、ギャンブル好きの人、自殺をした人などが身内にいないかをお尋ねすることが多いですね。
編集部
話すのが苦手という人は?
森田先生
多くの場合、クリニックでは問診票にご記入いただきますから、そこに症状や困っていることなどを書けば大丈夫です。また、悩みを事前にメモにまとめて持参するのも役立つはずです。それから上手に話そうとする必要はありませんし、初診で全部伝えようとしなくても大丈夫です。2回目や3回目の診察で補足していただければ十分なので、あまり構えずに話してみてください。
編集部
緊張する必要はないのですね。
森田先生
基本的に精神科のスタッフはコミュニケーション障害の方に会うことが多いので、お話しするのが苦手という方と接するのは慣れています。ぜひ安心して受診してください。
編集部
話しているうちに泣きそうですが、大丈夫でしょうか?
森田先生
もちろん大丈夫です。医師はそうした患者さんのお話を聞くプロですから、安心して話してください。話したくないこともあるかもしれませんし、話しているうちに苦しくなる人もいるかもしれませんが、そのときは無理に話さなくても良いでしょう。
※この記事はメディカルドックにて【「精神科・心療内科の初診」で聞かれることや流れはご存じですか? 医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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