物語は2か月前に遡る。サトルのスマホに届いたLINE通知で、りさは不倫の事実を知る。サトルは一度だけと謝罪するが、りさは彼を信じず探偵を雇うことに―――。
不倫を知ったのは2か月前
話は2か月前にさかのぼり、初めてサトルの不倫を知った日。あの時の胸の痛みは、今思い出しても息が詰まるほどだ。
きっかけは、サトルのスマホに届いたメッセージ通知。トイレに立ったサトルが、スマホをリビングに置き忘れたの。ロック画面に表示された通知には「温泉旅行、楽しかったね」という、あまりにも露骨なメッセージだった。
差出人は「園子」という女性の名前。目の前が真っ暗とはまさにこのことかというほど、めまいがしてクラクラする感覚があった。
「二度としない」反省したような態度を見せる夫だが…
その日の夜、サトルを問い詰めた。 私は涙でぐちゃぐちゃになりながら、ただひたすら問い詰めた。
「どういうこと?温泉旅行って何?園子って誰!?」
サトルは無駄な言い訳はせずにすぐに不倫を認め「遊びだった」と釈明し始めた。
「本当にごめん。ただの一度だけ、仕事のストレスで魔が差して…。この女性とはお店で知り合って1回だけ旅行してしまっただけで、そのあとはもう関係がない。俺が大事なのは家族だから…」
その場で彼は、心底反省しているかのように見えた。でも、私の第六感は彼を信じられなかった。
その場では夫の話に理解を示したふりをしつつ、私はすぐに探偵を雇った。そして、弁護士を通じて園子に対して、一度目の慰謝料を請求することにした。夫も慰謝料の請求には同意していた。

