Mariaタイトスラローム徹底解説!!ドブシーバスのすゝめ

Mariaタイトスラローム徹底解説!!ドブシーバスのすゝめ

ドブシーバスのすゝめ

さて、このタイトスラローム。
港湾シーバスやボートの穴撃ちで抜群の実績を誇るルアーですが、僕がぜひおすすめしたいのは――流れのあまりない小規模河川や用水路、いわゆる“ドブ川”を狙うドブシーバスです。
シーバスは私たちの生活圏にも多く生息しており、「え?こんなところにこんなサイズが?」となるのも魅力の一つ!!まるで宝探しや冒険のようなワクワクが楽しめるドブシーバスの狙い方を、この秋の実釣を交えてご紹介します。

そんなドブシーバスにおいて、タイトスラロームは僕の中で欠かせない存在。
まさに“ドブエース”と呼びたくなる一本です(笑)。

今回使用したのはこの2色。
マットチャートとマットイナッコです!

濁りが入ることの多いドブ川では、アピール力が重要な要素。
マットチャートはその中でも特に目立ち、強い存在感でシーバスに気づかせる“ハイアピールカラー”。
一方、マットイナッコは濁りの中でもシルエットをしっかり際立たせつつ、鈍いフラッシングでアピールするカラーです。

では実釣編にいきましょう!!
9月の雨模様の日中。日本海側の大きな河川に流れ込む"ドブへ"行ってきました。

ドブシーバスを狙ううえで、一番大切なのは「シーバスが入ってこられる経路があるか?」という点です!どんなに雰囲気のいい川でも、魚の通り道がなければ当然チャンスはありません。
その判断に便利なのが、Googleマップの航空写真。
海や大きな川との接続部分に目星を付けましょう!そしてまずは実際に見に行ってみましょう!

こちらが実際に見た接続部の水門。
思ったよりも立派な水門になっており、水深もそこそこありそうです!

また、現場でボラやクロダイの姿を目視できるかどうかも大事なポイント。
彼らもシーバスと同様に気水域から入り込む魚なので、姿を見かければ「このエリアにも海の魚が差してきている」と判断できます。

早速ここから繋がるドブをやってみます!

まずはこの小さな流れ込み。こういったところは落ちてくるエサを待ち伏せしている個体が着いていることがあるので、絶対に狙いたいポイントです。
ここは雨が降ったことでようやく水がでているような本当に小さな流れ込みです。

濁りがきついので人間からも見やすいマットチャートを選択。
流石に流れが無さすぎるかな?と思いながらも、ジャークしながら流れ込みに寄せてくると足元で「ギランッッ」と全身丸見えバイト!

こんなところからから70upが飛び出してくるんですから堪りません!

信頼のボディ×信頼のマットチャート。そりゃ釣れますよね!

着いていれば勝負が早いので、テンポよくランガンしていきます!
次はこちら。
より濁った水が出ている、"いかにも"な水門のポイント。

一投目、境目をジャークしながら引いてくるも反応なし。
ルアーの頭の向き、コースを細かく変えながら一通り探るも反応なし。

ならばと、よりリアクションを誘えるように並行に投げて高速巻きからの、水門の目の前でストップ!「ゴンッッ!!」
ファストリトリーブでも動きが破綻しないタイトスラロームはこんな使い方も得意です!

こちらも70upの綺麗な個体。ややスリムですが力強いファイトでした!

他にもこういった足元の護岸もポイントになります!
日中の陰になっている時や護岸がえぐれている部分が狙い目です。

堰があり流れができているところも一級ポイントになります!
こういったところは複数の魚が着いていることもあるのでじっくり狙ってみてください!

こちらは別日に堰でキャッチした個体。マットチャートで反応がなくなった後に、マットイナッコのフラッシングで口を使ってくれました。

最後に

いかがだったでしょうか?
ドブシーバスは身近なフィールドで楽しめる、とても魅力的な釣りです。
しかし、その一方でいくつか注意すべきポイントもあります。

まず、立ち入り禁止の場所では絶対に釣りをしないこと。
また、田んぼのあぜ道や私有地など、農家の方に迷惑となる場所からの釣りも避けましょう。

さらに、思わぬ大型がヒットすることもあるため、タモ網を必ず携行すること。
そして、人通りの多いエリアでは、歩行者や自転車への配慮を忘れずに安全第一で楽しみたいですね!

ぜひ、この秋はタイトスラローム片手に近くのドブへ出かけてみてください!
勝負は早く、短時間でもしっかり楽しめる。
思いもよらぬ“自分だけの秘密のポイント”が見つかるかもしれません!

配信元: FISHING JAPAN