北川景子「(板垣李光人の)表情や細かい芝居を殺さないように」“タエ”の誇りと愛情を語る<ばけばけ>

北川景子「(板垣李光人の)表情や細かい芝居を殺さないように」“タエ”の誇りと愛情を語る<ばけばけ>

「ばけばけ」に出演している北川景子のインタビューが公開
「ばけばけ」に出演している北川景子のインタビューが公開 / (C)NHK

高石あかりがヒロインを務める連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)が現在放送中。この度、同作に出演している北川景子のコメントが公開され、役どころや印象的なシーンについて語った。

■連続テレビ小説「ばけばけ」とは

連続テレビ小説「ばけばけ」とは、小泉セツと八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻をモデルに、明治の日本で名もなき人々の心を、“怪談”を通して代弁しながら時代を生き抜いた二人の人生を高石とバストウが演じる。

“怪談”を愛し、急速に西洋化が進む中で埋もれてきた名もなき人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語となっている。脚本は、ふじきみつ彦。

■北川景子「朝ドラというより大河みたい」

――ご出演が決まった時のご感想を教えてください。

朝ドラにはご縁がないんだろうなと思っていたので、お話しをいただいたときは「えっ、朝ドラですか」とビックリしました。若い頃、すごく出たくてチャレンジしていたので、とてもうれしかったです。ただ、今は子どもが2人いるし、撮影場所が東京ではなく大阪で。撮影期間も長いので喜びと同じくらい家庭と両立していけるのか不安があったのですが、夫やお互いの両親が協力すると背中を押してくれました。

演出の村橋直樹さんは大河ドラマ「どうする家康」(2023年)でもご一緒しました。一回ご一緒した方から声がかかるのはすごくうれしいです。タエの登場シーンは朝ドラというより大河みたいで、「あれ?朝ドラって聞いてたんやけどな」と思いました(笑)。1人で大河をしている感じも面白かったです。

――演じられる雨清水タエさんはどんな役どころでしょうか?

タエは自分が雨清水家の人間であることをすごく誇りに思っている、王道の武家の娘です。家を継ぐ人の支えとなって家を守っていくことへの誇りが強いので、そこは大事に演じようと意識しました。時代が変わり、夫の傳(堤真一)も亡くなって働かなくてはいけなくなりますが、突然言われても生活能力がないし、やり方が分からないし、そもそもやりたくもなかったのではないでしょうか。

誇りを捨てて泥臭くお金を稼ぐなんて、タエにとっては死ねと言われたのと一緒。もし独り身だったら切腹していたはずです。でも、三之丞(板垣李光人)を野たれ死にさせるわけにはいかないので、食べさせていくために物乞いをして生きているんです。

間違った形であれ、親としての愛情を持っているのもタエの魅力的だと思うので、そこをうまく演じられたらいいのかなと思います。長男を亡くし、次男は出奔。生きてくれている三之丞をなんとか立派に育てたい一心で、施しを受けても下げられなかった頭を下げられるようにもなりました。だけど、物乞いでも誇りを持つのはタダじゃないですか(笑)。なので、かっこ悪いかもしれないけれど、この先どうなったとしても誇りは捨てずに持ち続けようと思います。その誇りは三之丞にもどこかで持っていてほしいですね。
「ばけばけ」より
「ばけばけ」より / (C)NHK

「ばけばけ」より
「ばけばけ」より / (C)NHK


■北川景子「(堤真一と)夫婦役なんて信じられませんでした」

――印象的だったシーンについて教えてください。

第3週の15回で三之丞に「手放した分愛おしくなるなら、だったら私も他所で育ちたかったです」と言われた時は、いかに間違った育て方をしていたのかを目の当たりにして愕然としました。あんなに三之丞を追い込んでいたとは、親としての呵責を感じましたね。傳さんの「何を言うんじゃ、三之丞」というセリフも台本よりずっと切実な響きを持っていました。

三之丞役の板垣李光人さんは、彼が17歳で初共演した時から冷静で堂に入っていて中身が30〜40歳ぐらいの風情。今回はもう本当に三之丞としてそこに息づいているので、私は彼の表情や細かい芝居を殺さないように存在できたらと思っています。

傳役の堤真一さんはずっとドラマで拝見していた方なので夫婦役なんて信じられませんでしたし、本当に光栄でした。初共演でしたが堤さんが合わせてくださったおかげで、傳とタエの連れ添った夫婦の雰囲気も出せた気がします。タエの方が家柄が上なので「傳」と呼び捨てにしていましたが、家々が決めた結婚だとしてもタエは本当に傳を愛していたことが台本の端々から感じられました。

――生みの親であるタエはトキに対してどんな気持ちだと感じられていますか?

あの時代なのでトキ(高石)についてはもう気持ちが割り切れていると思います。子どもが生まれない家にはたくさん生まれたところから渡し、家の力を強くすることが大切だとタエも教えられてきたはず。過去に私が演じてきた武家の娘もそうでした。傳さんも死に際に「わしとおタエの子ではない」と明言していましたし、タエもその通りだと思っているのではないでしょうか。

もちろん母性やトキを手元に置いておきたい気持ちもあったと思いますが、松野家を途絶えさせるわけにもいきません。愛情を持って育ててくれる親族にお渡しした以上は口出ししないのがルールですし、おフミさん(池脇千鶴)に失礼になるので「産んだお母さんは私」という空気だけは出さないように気にしながらやっていました。

――「ばけばけ」の見どころと視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

ふじきみつ彦先生の脚本は深く描く部分と跳ねる部分のバランスが良く、真剣にやるところはやるし笑わせるところは笑わせるので、そのメリハリがとてもおもしろい作品になっていると思います。豪華すぎる叔母という感じで登場したタエは物乞いとなりましたが、やはり人間は危機に直面したときの生き方が大事。死にたいところを死なず、タエなりに諦めず、自分と向き合いながらなんとか生きようとする姿、そして息子を生かせようとする姿を見守っていただけたらうれしいです。この先どんな話になるかまだ私にも分かりませんが、タエと三之丞の親子関係にどこかで雪どけが来ることを信じながら頑張ります。
「ばけばけ」より
「ばけばけ」より / (C)NHK

提供元

プロフィール画像

WEBザテレビジョン

WEBザテレビジョンは芸能ニュース、テレビ番組情報、タレントインタビューほか、最新のエンターテイメント情報をお届けするWEBメディアです。エンタメ取材歴40年以上、ドラマ、バラエティー、映画、音楽、アニメ、アイドルなどジャンルも幅広く深堀していきます。