「両方買った」人の理由は価格と使い分け
一方、新米と古米の両方を買った104人からは、複雑な事情が浮かび上がってきました。
最も多かったのは「価格」を理由に挙げる声です。
「新米も食べたいけど高いから」 「新米をいただきたいと思ったが、それだけだと家計を圧迫するため」 「新米は高いので、自分でブレンドするため両方買った」 「新米は今だけだし食べたいが、高いので少な目に購入。食べ盛りがいるので全て新米とはいかず」
新米への憧れと家計への配慮の間で、両方を購入するという選択をしている様子がうかがえます。この「両方買う」という行動は、新米への強い憧れと、現実的な価格への配慮という、消費者の複雑な心理を表しているといえそうです。
8割が「通常より高くても購入を検討」も、7割以上が購入金額は5,000円未満
新米の新鮮さや味わいを考慮して、通常より高い価格でも購入したいと思うか尋ねると、「新米」が通常より高くても購入を検討すると答えた人が8割を超えました。
特に、5kgあたり3,999円以下の価格帯であれば購入したいという回答が最も多く、約39.1%を占めました。一方、「高くても購入を検討する」という意見が多数であるにも関わらず、7割以上の方が購入金額を5,000円未満と回答しており、新米購入には『5,000円の壁』が存在することが明らかとなりました。
この「5,000円の壁」は、多くの家庭にとって心理的な価格の上限となっているようです。新米への憧れと家計への配慮の間で、消費者は難しい選択を迫られています。

