念願の新築を建て、2歳の娘みちるちゃんと夫、3人で暮らす新田みやこさん。高校の時の同級生で、双子のママ・あさ子さんとの新築トラブル体験談です。
みやこさんの出産祝いに来た高校の友人・あさ子ファミリー。子どもが食べ物を持って走り回っても、みちるちゃんを叩いても、大切なメリーを壊しても、あさ子夫妻は子どもたちを叱るどころか、みやこさんに謝ることもしないあさ子に驚愕。
あさ子と仲良くなったのは、高校3年生のとき、クラスから無視されていたみやこにあさ子が声をかけてくれたのがきっかけ。独りぼっちでつらい学校生活を送っていたみやこを救ってくれた存在でした。
「あさ子はやめた方がいい」そのワケは?

























ボス女子は、男子からも人気の高いあさ子を気に入らず、次のターゲットにしようとしますが、友人から「あさ子はやめたほうがいいよ」と止められてしまいます。その理由は……?!
「あさ子って実はさ、うちの校長の娘らしいよ」
そう、父親がその高校の校長だったのです! 過去にもあさ子を仲間から外そうとした子たちが職員室に呼び出されて怒られた経緯があり、内申点に響くようなことはしたくないと、あさ子に手出しすることを諦めたボス集団。しかし、再びさえ菜が標的にされてしまいました。
そんなさえ菜にもあさ子は声をかけ、3人で仲良く過ごすことが増えたそう。救世主のようなあさ子に、さえ菜は心酔していました。
「あさ子は困っている子を放っておけない、心の優しい子」
そう思っていたけれど、さえ菜に自分の係の仕事をさせたり、みやこの好きだった男の子と付き合ったりと、当時から違和感があったみやこさん。
「当時のことは感謝してるけど、根本的な考えが違うし、今回のことで改めて本当の友だちなのか自信がなくなった……もう付き合っていけない」
そう判断したみやこさんは、あさ子さんの連絡先をブロックしました。
高校時代、孤立していたみやこさんを救ってくれたあさ子は、当時“優しい友人”に見えていました。けれども年月を経て再会した彼女は、他人への思いやりを失い、自己中心的な態度ばかりが目立つ存在に。かつて救われた記憶があるからこそ、今のあさ子の姿にみやこさんは深く失望します。
過去の恩と現在の現実の狭間で揺れながらも、距離を置くことを決意。人間関係の終わりには、悲しみだけでなく、“自分を守るための覚悟”も必要だと気づかされる結末でした。
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著者:マンガ家・イラストレーター あおば

