「心原性ショックの兆候」はどんな症状かご存知ですか?医師が解説!

「心原性ショックの兆候」はどんな症状かご存知ですか?医師が解説!

ショックとは何らかの原因により、臓器への酸素供給が不足した状態のことをいいます。

その中でも心原性ショックは、心拍の異常や心臓の血液を押し出す力が弱まることなどがきっかけで発症します。

ショックは臓器不全になるだけでなく、治療が遅れてしまうと命を落としてしまう危険な病気なので、速やかな検査・治療が必要です。

この記事では、心原性ショックの兆候・病院を探す際のポイントも紹介するのでぜひ最後まで目を通してみて下さい。

※この記事はメディカルドックにて『「心原性ショック」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)

徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

心原性ショックの兆候と病院を探す際のポイント

発見する男性医師

心原性ショックの兆候を教えてください

まず意識レベルの低下(昏睡・傾眠・錯乱)が一時的なショックの兆候として現れ、その後は全身への血液循環量が減少することによって顔面や手足のチアノーゼ(皮膚が蒼白くなること)・頻脈などの症状が出現します。
血圧低下(90mmHg以下)もありますが、これは必ずしも出現するとは限りません。また心原性ショックの場合、心臓に原因があるので胸痛・不整脈といった症状も持病や臓器不全になることで発症します。

病院を探す際のポイント

ショック状態だと気付いたら、直ちに救急車を呼び救急外来を受診しましょう。ショックからの回復は、原因究明と治療開始までの時間が予後を大きく左右します。
症状は緩やかに進行するのではなく、凄まじいスピードで進行するので、ショックかどうか判断がつかなくとも迷ったらすぐ救急車を呼んでください。間違っても自分で病院を探す、自家用車や公共交通機関を利用して受診という状況にならないようにしましょう。
心原性ショックはショックの分類の中でも死亡率が高く、心筋梗塞のような心臓発作後は治療ができたとしても死亡するリスクがあります。より早く治療を開始し脳・心臓・腎臓という大事な臓器への影響をどれだけ少なくできるかが回復するために重要となってくるので、「ショックの兆候が分からない」「違ったらどうしよう」と考えるのではなく、いつもと何か違うと感じたら行動に移すようにしましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

心原性ショックの多くは心筋梗塞が原因で発症しやすいです。つまり、心筋梗塞を発症しないよう日頃から自分の健康管理をしっかり行うことで、発症のリスクを下げることができます。
栄養バランスを考えた食事をとり、運動する習慣をつけ高血圧・糖尿病・高脂血症の生活習慣病を予防し、持病がある場合でも内服薬などでしっかりとコントロールすることで心臓への負担も軽減されます。年に1回は必ず健康診断を受けるようにしましょう。
またショック状態になるとどのような症状が出現するのか少しでも知識として頭にあると迅速に対応できるので、もう1度この記事の内容をしっかり読んでください。そして、誰かがショック状態だと気付いたら迷わず救急車を呼び救急外来を受診しましょう。何か少しでも行動に移せるだけで、誰かの命を救えるかもしれません。

編集部まとめ

胸に手を当てる女性
心原性ショックは命を落とす可能性が高い、とても危険な状態です。治療が早く開始できても、心臓や脳など大事な部分への影響が大きければ予後も悪くなります。

ショック状態になるリスクを下げるには、どれだけ日頃から健康管理を意識しているかが大事です。

持病のコントロール・生活習慣病の予防・定期的な健康診断の実施をすることで心筋梗塞を発症する確率を少しでも下げることができるので、自分の健康管理を意識してみましょう。

もしショック状態の人を見かけたり、何かいつもと違ったりすると感じたら迷わず救急車を呼び医療機関で治療を受けて下さい。

参考文献

急性循環不全

心筋梗塞(健康長寿ネット)

配信元: Medical DOC

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