打撲は生活をしていて、何かにぶつかったり転倒したりして身体を強く打ったことで起こりやすいです。打撲は状態によっては軽くみられる場合があります。
しかし、ただの打撲だと思っていても実は骨折や皮下組織にダメージを受けている可能性があるのです。状態によっては後遺症の危険もあるため、注意が必要になります。
今回は、打撲の自宅でのケアについてまとめました。
※この記事はメディカルドックにて『「打撲(だぼく)」と骨折の見分け方はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
打撲(だぼく)の予後と自宅でできるケア

打撲(だぼく)の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
打撲による痛みや腫れは徐々に軽減していきます。多くの場合は1~2週間、長くても3週間ほどで改善されることが多いです。痛みが4週間以上続く場合や、強くなっていく場合は損傷した筋肉や組織の回復が追い付いていない可能性があります。場合によっては骨折をしているケースもあるため、注意が必要です。
安静が必要な期間を教えてください。
まず、打撲による腫れや痛みのピークである2~3日は、安静に過ごしてください。筋肉は長い期間動かさずにいると、量が減ったり関節の動きが悪くなったりします。痛みのピークが過ぎて、腫れと痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で動かすようにしましょう。
打撲をした後は、患部を安静にすることが早く治すためのポイントになります。とくに打撲した直後に無理に動かしてしまうと、症状が悪化してしまう可能性があるのです。
ただの打撲だからといって油断をしないで、患部をできるだけ動かさずに安静に過ごしてください。
自宅でできるケアを教えてください。
打撲をした直後から3日ほどは、急性期といって患部に強い痛みと腫れが生じます。その後、痛みや腫れが落ち着く慢性期に入り徐々に回復していくものです。急性期の間はできるだけ安静にして、患部を冷やしてください。打撲した部分よりも少し広い範囲を冷却バッグなどで冷やします。10〜20分ほど冷やした後、打撲による熱が落ち着いたら包帯やテーピングを巻いて圧迫・固定をしましょう。あまり強く圧迫すると血行が悪くなるため、注意をしてください。
打撲した部位は心臓より高い位置に上げておくと、内出血や痛みが緩和されます。椅子やクッションなどを使うと良いです。痛みが強い間は安静にして冷やしますが、その状態を長く続けていると血行が悪くなり筋肉の回復が遅くなります。
4〜5日過ぎて、腫れや痛みが引いたら徐々に動かして通常の状態に戻していきましょう。痛みのピークが過ぎたら、患部を温めると血流を促して損傷した細胞や筋肉に酸素を届けやすくなります。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
打撲が軽症であれば、応急処置を施した後は様子をみても問題がないことが多いです。しかし、必要な処置をとらずに無理をしてしまうと痛みや内出血が長引いたり悪化したりする可能性があります。また、打撲だと思っていても骨折や関節・筋肉の損傷を起こしているケースもあるため、注意が必要です。
痛みや腫れが強い間は、安静にして過ごすようにしましょう。ただの打撲だからといって油断は禁物です。
痛みが強い場合や長引く場合は放置をしないで早めに受診をしてください。
編集部まとめ

今回は打撲についての解説をしてきました。打撲は打ち身とも呼ばれ、転倒したりぶつかったりした際に起こりやすい怪我です。
打撲や打ち身といわれると大したことはないと思いがちですが、油断して処置をしないでいると治りが遅くなったり悪化したりする可能性があります。
打撲を負った際は、痛みや腫れが治まるまでは安静にして様子をみるようにしましょう。また、ただの打撲だと思っても骨折をしている可能性もあります。
痛みや腫れが強い場合や、1ヶ月以上痛みが続く場合は早めに医療機関を受診して適切な処置をしてもらってください。
参考文献
打撲・捻挫・骨折の応急処置(愛媛大学総合健康センター)
RICE処置・主なケガの応急処置(前編)(全日本剣道連盟)

