心臓病のプロが警告!心房細動の初期症状は「全くない」こともある、その真実とは

心臓病のプロが警告!心房細動の初期症状は「全くない」こともある、その真実とは

現在、「心房細動」の患者数が増えています。心房細動を放置すると、脳梗塞などを引き起こすこともあり、命のリスクになる場合もあるそうです。一体、どのような症状に気をつければ、早期発見できるのでしょうか。「おくやまクリニック」の奥山先生に解説していただきました。

奥山 裕司

監修医師:
奥山 裕司(おくやまクリニック)

大阪大学医学部卒業。その後、大阪警察病院(現・大阪けいさつ病院)、大阪府立急性期・総合医療センター(現・大阪急性期・総合医療センター)、大阪大学医学部附属病院循環器内科准教授などを経て、2018年、大阪府和泉市に「おくやまクリニック」を開院。日本内科学会専門医、日本循環器学会専門医、日本不整脈心電学会専門医。

編集部

心房細動を発症すると、どのような症状がみられるのですか?

奥山先生

一般的に、心房細動の代表的な症状は「動悸」「息切れ」「めまい」です。ただし、表現は患者さんによって様々で「胸がドキドキする」「胸の不快感がある」「階段を登るのがきつい」などという声も聞かれます。

編集部

必ず症状が起きるのですか?

奥山先生

いいえ。じつは、症状が全くない無症候性のものも少なくありません。ある研究によると「発作性心房細動が起きたとき、自分の発作を全て感じられた人は全体の1/3、認知できる発作と認知できない発作が混在している人が1/3、全く感じられなかった人が1/3いた」ということがわかっています。そのため、症状がないからといって油断することはできません。

編集部

症状がないこともあるのは怖いですね。

奥山先生

健康診断で心房細動が指摘された場合には、たとえ症状がなかったとしても一度は専門的に診てもらうことが必要です。もしかしたら甲状腺機能の異常や睡眠時無呼吸症候群などベースとなる疾患があり、それが原因となって気づかないうちに心房細動を発症しているのかもしれません。

編集部

医療機関ではどのような検査をおこなうのでしょうか?

奥山先生

まずは心電図検査をおこないます。一般に不整脈は、ちょうど不整脈が出現しているときに心電図検査をおこなわなければ、診断することができません。その一方、心房細動の場合、心房細動が出ていないときでも「この人は心房細動を起こしやすい」と判断できる特徴的な波形が出ていることもあります。そうした検査をおこない、心房細動かどうか、心房細動を起こしやすい状態かどうかを診断します。

編集部

そのほかには、どのような検査をおこないますか?

奥山先生

胸部X線検査や血液検査(甲状腺チェック)、心臓超音波検査、長時間心電図検査などをおこなうこともあります。特に心臓超音波検査では、左心房が拡大していれば、心房細動が起こりやすい状態であることが疑われます。そのほか、血圧値、睡眠時無呼吸症候群など、心房細動の危険因子をどれだけ持っているかについても必要に応じて調べます。

※この記事はメディカルドックにて<「心房細動」の初期症状はご存じですか? 受診の目安・放置リスクも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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配信元: Medical DOC

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