
「僕の家には何かいる」少年にしか見えない影。祖母は、「家の守り神」と言うけれど……?新興宗教にはまった兄が家庭を崩壊へと導くちょっと怖い話、かんさびさん(@kansabi_kk)の「家にいるものの話」を紹介するとともに制作の経緯や見どころを聞いた。
■怪異の視点と温かい怪談



「『今回は、子ども視点で怪異を見たとき』ということでお話を作ろうと考えていました」と制作の経緯を話す、かんさびさん。奇妙な話ではあるが、結末はいつも優しい余韻を残すそうだ。
「悲しく怖い、つらい怪談や不思議な話に少々疲れていまして。不思議な話や一見怖い話でも、実は温かい側面や理由がある、救いがある、というような考えが好き」これが話の軸になっているという。今回は「家に棲む怪異と少年の話」だ。
少年は、家の中で黒い影を見た。モヤモヤした影を祖母は「家の守り神」と言い、影は少年に近づき一緒に遊ぶこともあった。そこから視点は変わり、「家の守り神」と言われる怪異の目線になる。「ほかの動物や昆虫の視点から見る世界というドキュメンタリーを見て、全然違う視点や色、物の捉え方をしているということを知り、このお話を思いつきました」と、かんさびさんは着眼点を教えてくれた。
■赤い色の意味
作品のポイントは「このお話は見るものによって世界の見え方が違うということをテーマにしたお話」だという。子どもの視点からみた世界、怪異から見た世界、また新興宗教に心酔している長兄が描く世界など、それぞれがよいとするものが違うということを表現するために描き分けている。
気になるのは、怪異から見た世界だ。新興宗教にはまった兄が家族を入信させようと動く。その彼だけは赤い色で表現されている。これは、「『長兄がさらにこの新興宗教に心酔していっている』ということを表しています。赤はとくに主張が強く攻撃的な色なので、この色の濃淡で状態を表現しました」と、その意図を説明した。
その後、一家は離散。家には誰もいなくなった。兄は両親と絶縁、そして行方不明になった年の離れた弟は、そして怪異は――?
取材協力:かんさび(@kansabi_kk)
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