●「個人の努力では防げない事態」国レベルの対策急務
日本クマネットワークでは、被害拡大を受けて「もはや個人の努力では防げない事態」として、今後の被害防止対策も提言している。
提言では、まず「ゾーニング(棲み分け)」の維持や、専門知識のある行政職員の配置、捕獲従事者の確保など、行政体制の強化を挙げている。
さらに大学や研究機関、NPO、民間企業などの連携を強め、最新の科学的知見や技術を共有する仕組みを整えることも求めている。
最後に、これらの施策を実施するには、法整備と予算確保が避けられないとし、現行制度では対応が追いつかないとして、制度改正と財政的支援の必要性をうったえている。

