
研修旅行であった友達の体験を漫画化した退屈健(@taikutsu1)さんの「宿泊研修にて」を紹介しよう。霊園を通過したとき、隣の女子に起きた奇妙な出来事。一体、何が起きたのだろうか?
■「笑顔なのに怖い」その表情を見た瞬間、空気が変わった



宿泊研修へ向かうバスの中。くじ引きで決まった隣の席には、あまり話したことのない女子・M子さんが座っていた。O君はバスに酔いやすいため、窓の外を眺めながら静かに過ごしていたという。
出発からしばらくして、バスが大きな霊園の前を通り過ぎた頃。うしろの席の男子たちが「おばけ出るぞ」とふざけ合い、O君もつられて振り返った。その瞬間、隣のM子さんの表情に息をのむ。目を見開き、笑っているようにも見えるその顔。だが、そこに温かさはなく、どこか別のものに支配されたような冷たい笑顔だった。
しばらくしてM子さんは突然泣き出し「霊園を通ったとき、急に鳥肌が立って涙が出た」と震えながら話した。先生に「O君は大丈夫か?」と聞かれても、彼は何も言えなかった。あの笑顔を見たことを、どうしても口にできなかったのだ。
このエピソードをもとに描かれた本作「霊園を通った日」は、作者・退屈健さんの実体験をもとにしたホラー短編。退屈さんは「学生のころ、姉から聞いた話を漫画にしました。描くにあたって、もう一度詳しく聞き直し、当時の状況を再現しました」と語る。
作品の最大の見どころは、笑顔なのに怖い表情で「その不気味さを感じてもらえるように描きました」と退屈さん。恐怖をあおる描写ではなく、静かに迫る違和感で読者をゾッとさせる、そんなホラー漫画をぜひ一読してほしい。
取材協力:退屈健(@taikutsu1)
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