膵臓がんを発症すると、腰の左側に痛みを感じる原因
膵尾部がんによる痛み
膵臓はお腹の上の方で胃や腸の裏、つまり背中側に位置しています。腸に近いところから頭部、体部、尾部と分けられますが、膵尾部は身体の左側に位置します。そのため膵尾部がんができてしまい、それによる痛みの場合は左のお腹や背中、腰に痛みが出ることがあります。
膵臓がんを発症すると、腰の右側に痛みを感じる原因
膵頭部がんによる痛み
膵臓がんが膵頭部側に出来た場合、がんの位置は身体の右側になります。膵臓がんが進行し、がんによる痛みが出てきた場合、膵頭部がんであれば身体の右側に痛みが出ることがあります。またその他、膵臓の周囲には大きな血管や神経が走っています。がんがこの神経に及んでしまうとそれによる痛みが出ることがありますが、この痛みが右の腰の痛みとして感じられることもあります。
膵頭部がんによる胆管閉塞に伴う痛み
膵頭部(十二指腸、膵管の出口に近い方)には肝臓からの消化液を腸に流す「胆管」という管が通っています。膵臓がんがこの膵頭部にできた場合、この胆管を詰めることがあります。
その場合は肝臓からの消化液(胆汁)が流れなくなって痛みが出たり、胆汁がよどんだところに感染を起こしたり(胆管炎)することがあります。その場合、お腹の痛みや時には右の背中〜腰に痛みが出ることがあります。

