「血圧」がどれくらい高くなると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!

「血圧」がどれくらい高くなると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!

「大動脈解離と血圧」についてよくある質問

ここまで大動脈解離と血圧について紹介しました。ここでは「大動脈解離と血圧」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大動脈解離発症後は血圧の数値はどのように変化しますか?

小鷹 悠二 医師

大動脈解離では発症直後は心臓から血管にかかる圧力が非常に高くなるため、多くの場合で血圧が急激に上昇します。
特に、発症時には上の血圧(収縮期血圧)が180 mmHg以上になることもあり、これが血管の壁に大きな負担をかけます。
しかし、解離によって以下のような重篤な合併症を伴うと、状況は一変します。
• 大動脈の破裂:心臓の周りに出血が起こり、心臓が圧迫される(心タンポナーデ)。
• 心筋虚血:心臓に血液を送る血管の血流が障害される。
これらの場合、心臓のポンプ機能が低下し、血圧が急激に低下してショック状態に陥ることがあります。
発症後の血圧は、高くても低くても命に関わる極めて危険な状態です。そのため、緊急治療では、心臓への負担を減らし、さらなる解離の進行や破裂を防ぐために、薬を使って血圧を上の血圧で100〜120 mmHg程度にまで迅速にコントロールすることが最も重要とされます

大動脈解離による血圧の左右差はどれくらいで保った方がいいのでしょうか?

小鷹 悠二 医師

上の血圧(収縮期血圧)で10mmHg以上の大きな差がある場合は、異常なサインです。この大きな左右差は、腕へ血液を送る血管(鎖骨下動脈など)が動脈硬化などで狭くなっている、または大動脈解離などの特殊な病気が原因となっている可能性があるため、詳しい検査が必要です。
そのため、大動脈解離後の方で10mmHg以上の血圧の左右差が残っている場合には注意が必要なため、主治医によく相談する必要があります。

編集部まとめ

大動脈解離は、突然死の原因となることもある非常に危険な疾患です。
その予防、再発を防ぐためには血圧の管理が非常に重要ですので、内服薬などの降圧治療の継続、日常生活の改善などを意識する必要があります。

「大動脈解離」と関連する病気

「大動脈解離」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

内科の病気

高血圧脂質異常症糖尿病

大動脈解離の発症を防ぐためには、上記のような生活習慣病を予防したり適切に管理することがことが重要です。

「大動脈解離」と関連する症状

「大動脈解離」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

胸痛

背中の痛み

失神

突然死

これまでに経験したことのないような上記の症状を認めた場合には大動脈解離の可能性が考えられます。早急に医療機関を受診しましょう。

参考文献

2020年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン

あわせて読みたい

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。