ツボを押しても便秘が治らないときの対処法

ツボ以外に今すぐ試せる便秘を改善する方法はありますか?
ツボ押し以外にも、すぐに試せる便秘を改善する方法はあります。
まずは、水分の摂取です。1日に2リットルを目安に、こまめな水分補給を心がけましょう。体内の水分が不足すると便が硬くなり、便秘の原因となります。
また、下腹部の筋肉を鍛えることも有効です。例えば、デスクに座った状態で両足を浮かせるだけでも、下腹部の筋肉が刺激され、腸の動きをサポートします。
便秘はつらいものですが、まずはできることから試してみましょう。それでも改善がみられない場合は、医師や薬を活用することも考えてみてください。
参照:『便通異常症診療ガイドライン2023 慢性便秘症』(日本消化管学会)
便秘を改善する効果がある薬の成分を教えてください
便秘薬にはいくつか種類があり、それぞれ作用の仕組みが異なります。代表的な成分と特徴は以下のとおりです。
種類 成分 効果、特徴
浸透圧性下剤 酸化マグネシウム、ラクツロース、ポリエチレングリコールなど 腸内の水分量を増やし、便をやわらかくする
刺激性下剤 センナ、ダイオウ、ビサコジルなど 腸のぜん動運動を促進する
膨張性下剤 カルボキシメチルセルロース、ポリカルボフィルカルシウム、サイリウムなど 水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やして腸を刺激し、排便を促す
市販薬として購入できるのは、酸化マグネシウム、センナやダイオウ、サイリウムなどを含むものです。
膨張性下剤を服用する際は、水分を吸収する薬剤の特性上、十分な水分摂取が必要です。刺激性下剤は、常用すると腸の動きが鈍くなり、薬がないと排便できなくなる下剤依存を起こす可能性があります。
便秘薬を使用する際は、医師や薬剤師の指導に従い、長期的な服用は避けた方がよいでしょう。
参照:『便通異常症診療ガイドライン2023 慢性便秘症』(日本消化管学会)
便秘の予防、改善効果が期待できる生活習慣はありますか?
便秘の改善や予防には、下記のような習慣を取り入れることで効果が期待できます。
規則正しい食生活
適度な有酸素運動
ストレス管理
便秘予防のため、水分だけでなく食物繊維も意識的に摂取しましょう。食物繊維は、野菜、海藻、豆類、きのこなどに多く含まれます。また、プルーンやキウイは便秘の改善に効果があると報告されています。無理のない範囲で毎日の食事にバランスよく取り入れましょう。
食後は腸の動きが活発になる時間帯です。この時間に数分便座に座っていると、便意が自然に催すこともあります。食後、本やスマートフォンを手に、毎日数分間便座に座ってみるのもよいでしょう。
適度な運動は腸の動きを促進させます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどで日常的に身体を動かす習慣は、便秘の改善に効果が期待できます。
参照:『便通異常症診療ガイドライン2023 慢性便秘症』(日本消化管学会)
編集部まとめ

便秘は病気ではありませんが、長く続くと心身ともにつらく、生活の質を低下させます。
便秘の改善には、日々のちょっとした工夫で効果が期待できます。まずはツボ押しや水分の摂取など、できることから取り入れてみましょう。日々の積み重ねが便通の改善につながります。
それでも便秘が続いてつらい場合は、無理をせず医師や薬の力を借りることも考えましょう。
参考文献
『便通異常症診療ガイドライン2023 慢性便秘症』(日本消化管学会)
『2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況』(厚生労働省)
『Effects of acupressure onfunction in patients with coronary artery bypass graft surgery: a randomized clinical trial』(Gastroenterology and Hepatology from Bed to Bench)
『老健施設における便秘改善の試み −慢性便秘に対する指圧の効果−』(公益財団法人脳血管研究所)
『正しいツボの押し方』(四国医療専門学校)
『ツボ刺激のやり方と注意』(明治国際医療大学)

