離婚するか、しないか…答えは出ない
「どうしたい……」
私は深く息を吐きました。
「まだ具体的にはわからない。離婚するのか、しないのか。でも、こんな理不尽な裏切りを、許すことはできない。彼らに、裏切りの代償をしっかりと払わせたい」
「そうだよね。じゃあ、まずは冷静になろう。感情で動く前に、やるべきことがあるよ」
渚は、まるで有能な弁護士のような顔つきになっていました。彼女のその落ち着きと、経験者ならではの視点に、私は希望を見出しました。
「やるべきことって?」
「まずは証拠集めだね。裁判になった時、慰謝料をきっちり取るために、そして謙太に一切言い逃れをさせないために。最低でも、肉体関係があったと推認させる証拠が必要なんだよ。
例えば、ホテルから出てくるところの写真とか、不倫を認めるメッセージとか。私が離婚した時、証拠が甘くて少し悔しい思いをしたから、明子には絶対後悔させたくないな」
彼女の言葉は、単なる同情ではなく、確かな経験に基づいた戦略でした。
「いい? 感情は私にぶつけていい。でも、行動はいつも通りにね。相手に気付かれたらおわりよ」
渚の力強い言葉に、私の気持ちは一気に切り替わりました。そうだ。今は怒りに任せて修羅場を作る時ではない。戦うための準備をする時だ。
「ありがとう、渚。私、やるわ。徹底的に、この裏切りにふさわしい代償を払わせる」
渚と私はその日から、長年の親友であり、かつて同じ痛みを経験した仲間となりました。
あとがき:冷静な復讐のための戦略会議
感情に任せた修羅場は得策ではない。不倫で慰謝料をきっちり取るためには、動かぬ証拠が必須。この話では、渚という経験者が登場することで、物語が一気に「復讐劇」から「戦略もの」へとシフトします。明子が怒りを怒りのままにせず、頭で考えることを選んだのは、彼女の性格と渚の言葉の重さがあったから。女性同士の連帯と、冷静に戦うための心構えが示されました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

