秋は台風による雷や豪雨・暴風、秋雨前線などの影響で、雨が続きやすい季節。近年は暑さも長引き、朝晩との寒暖差が激しくなっています。こうした不安定な気候は、愛犬の体に負担をかけてしまうことも。
今回は、秋特有の気候が引き起こす犬のストレスについて、獣医師の藤本聖香先生にお話を伺いました。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
日中は暑いからとベッドを夏仕様のままにしておくと、朝晩には冷えることがあります。とくにハイシニアの犬は要注意。
冷感素材のものは控えたり、愛犬が自ら暖をとれるよう毛布などを用意したりしておくと◎

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
暴風雨や雷雨など、予想不能で大きな音が苦手な犬も少なくありません。飼い主さんがおびえていると恐怖心をあおり、いっそうストレスに。
愛犬が“ビビリ”の場合は、ポジティブな声音で声かけをしてあげてください。動画で豪雨や雷の音を聞かせて、ふだんから慣れさせておいてもいいでしょう。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
雨が続くと外で遊ぶことができず、ふだん活発な犬ほど欲求不満に。
長雨のなかでも雨が止むタイミングはあるので、雨雲レーダーをチェックしつつ、小雨のときや雨の止み間を狙って散歩に行きましょう。室内ドッグランでエネルギーを発散させてもいいですね。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
雨続きで運動不足になり、そのまま動くことがおっくうになってしまう犬も。とくに食いしん坊の犬は、食べては寝てばかりになりがちです。
フードを入れる知育おもちゃなど、室内でも継続して運動できる工夫をしましょう。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が雨の日の散歩を嫌がるのは、ぬれて不快だったり、レインコートを着せられたり、ぬれた体を拭かれたりとイヤなことが多いからでしょう。
嫌がるなら1日くらいは散歩に行かなくてもOKです。排せつのために行く必要があるなら、短時間で行けるトイレスポットを見つけておくと◎
不安定な気候が愛犬のストレスの原因となることも。体調不良や運動不足にならないよう、しっかりと対策をしてあげましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年10月号『暮らしに潜む「イヤ」なことが犬目線でわかる 愛犬のストレス日記』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
