「膀胱がんの初期症状」についてよくある質問
ここまで膀胱がんの初期症状や早期発見のための検査法・治療法・予防法を紹介しました。ここでは「膀胱がんの初期症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
初期症状がある場合は発症している確率が高いですか?
村上 知彦(医師)
日本泌尿器学会によると代表的な初期症状である「血尿」の患者さんが、3年以内に尿路上皮がんに罹患する確率は男性が7.4%で、女性が3.4%です。これを考えると例えば血尿が出たからすぐに膀胱がんと判断するのは早計すぎるでしょう。しかし男女とも45歳ころから膀胱がんが増加し始め、さらに60 歳以上になると急に増えていくので、初期症状が出たら速やかに検査を受けたほうがいいでしょう。またその後に初期症状が治まっても定期的に検査を受けることをおすすめします。
早期発見できれば治療が可能ですか?
村上 知彦(医師)
筋肉層には病変が達していない「表在性膀胱がん」であれば、TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)によりすべてがんを取り除けるため短時間の治療により完治することも可能です。
編集部まとめ
膀胱がんは「転移する危険が少ない」といわれていることが多いようです。
しかし種類によっては転移するリスクが高いものや、進行するにつれて転移するリスクの高いがんに変わってしまうケースもあるので注意が必要です。
また一度罹患し、外科手術などで完治しても、再発するケースが高いので、再発防止のためのケアを継続していく必要があります。
いずれにしても膀胱がんのさまざまなリスクから自分を守るには、早期発見がカギになります。
早期発見には毎日の尿の色を観察することと、定期的な尿検査が重要です。
そして万が一、血尿が出た場合はすぐに医師の診察を受けてください。時間の経過とともに血尿が治まっても、決して放置せず速やかに検査を受けることをおすすめします。

