
右耳難聴や子宮内膜症など、自身の体験をコミカルな漫画で描くキクチさん(@kkc_ayn)。彼女の作品のなかでも、母親の自宅介護と看取りをテーマにしたコミックエッセイ『20代、親を看取る。』は、同じ経験を持つ人々や親の老いを感じる同世代から大きな反響を集めた。
母を看取ってから約2年後、今度は父が病に倒れてしまう。母のときとは違い、1人っ子として頼れる家族がいないなかでさまざまな決断を迫られるキクチさん。いつか誰もが直面する“親の老いと死”にまつわる物語だ。今回は、1人暮らしの父と連絡が取れなくなり、心配したキクチさんが自宅へ向かう場面から始まる。
■「最悪より手前」を想定…迫りくる恐怖と、パートナーの励まし



原因不明の父親の体調不良。母親を看取ってから頻繁に会っていたことや、体調を崩す前はよく食べる人だったため、キクチさんはまだ最悪の事態は予想していなかった。
病院では、「気づかない内に新型コロナかインフルエンザにかかっていて、後遺症が長引いているのではないか?」と言われたという。「たしかに症状も微熱、喉の違和感、頭痛、倦怠感が主でしたので、納得感がありました」。
胸騒ぎがして、夜の9時半にパートナーと共に急きょ実家に向かったときの心境は、「タクシーのなかではパートナーがずっと励ましてくれて、ありがたかったです。『お義父さんって前も連絡とれないことあったし、携帯の通知に気づいてないだけだよ。何もなければ叱ってさ、すぐ帰ろう。それで後日病院連れていけば大丈夫だよ』と言ってくれました。タクシーの時間は本当に長く感じました」と振り返る。
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