
過去の経験からいじめに強い憎しみを持つ赤木加奈子は、ある日小学5年生の娘・愛が同級生の馬場小春をいじめていることを知る。自分の経験から、愛とどう向き合えばいいのか分からなくなってしまう加奈子。一方、小春の母・千春も、傷ついた娘を想う心と親のエゴとの板挟みや、周囲の無理解に苦しんでいた。娘の様子に胸を痛めた千春は知人に相談するが、SNS上の匿名投稿をきっかけに、事態は思わぬ方向へと進んでいく──。
わが子がいじめの当事者になったとき、親は何を思い、どう行動したら良いのか…いじめ加害者側と被害者側、双方の母親の葛藤を描くセミフィクション「娘がいじめをしていました」(著・しろやぎ秋吾)から、全14回連載でお届け。今回は第4回となる。
前回、大人たちが軽視していた“いやがらせ”のせいで、傷だらけで帰宅した小春。その様子を見た千春は加奈子に直接連絡を入れることに…一方、連絡を受けた加奈子は愛を問いただすも、返ってきたのはへらへらとした誤魔化しの笑いだった。













