8年実施もうまくいかず…知的障害ある10歳息子の「トイトレ」は“3歩進んで2歩下がる”状態 それでも母が辛抱強く続ける理由

8年実施もうまくいかず…知的障害ある10歳息子の「トイトレ」は“3歩進んで2歩下がる”状態 それでも母が辛抱強く続ける理由

トイトレの「退行」にショック

 新学期を迎えた9月、まさかの事態が起きました。息子が初日から漏らしてきたのです。しかも、それから毎日、通学中のスクールバスでも我慢できず、学校でも、放課後等デイサービスでも漏らしてしまう日々が続きました。

 連日、パンツとズボンのセットを5セット分持ち帰り、時には靴下や上靴までぬらして帰ってくる息子に、私は大きなショックを受けました。悪夢のような日々の到来です。

 毎日の洗い物は大変でした。しかしここでまたオムツをしてしまったら、トイレトレーニングがせっかくうまくいっていた1学期の日々を無駄にしてしまう気がして、パンツ生活をやめさせられませんでした。

 とはいえ、スクールバスや放課後等デイサービスの送迎車の車内を排せつ物で汚してしまうのは、心苦しいものです。

 パンツやズボンがぬれていることで落ち着かない息子が、移動中に車内で立ち上がってしまう危険もあったので、とりあえず、移動中はパンツにパットを付けさせてもらうことにしました。

「あんなにうまくいっていたのに、ここまで退行してしまうとは」とショックを隠し切れませんでしたが、私は現実を受け入れるしかありませんでした。


息子のペースに合わせて、焦らずトイレトレーニングをしていこうと誓った母(べっこうあめアマミさん作)

障害児のトイトレは「我慢比べ」

 あんなに暑かった日々がうそのように、涼しい秋風が吹くようになってきた今、息子は少しずつ、以前のトイレ感覚を取り戻しつつあります。

 とはいえ、ほぼ毎日漏らしますし、夕方以降はパットが欠かせません。移動中はパットを付けることもやめられません。1学期と比べると雲泥の差です。

 それでも、夏休み直後の「連日5セットの着替えを持ち帰る」という事態はなくなりました。

 よくトイレトレーニングは、「オムツをやめてパンツを履かせてしまえばいい」「何度も漏らしても、ぬれた感じが嫌でトイレでするようになる」と言いますが、障害がある子のトイレトレーニングはそんなに単純ではありません。

 息子は漏らしても、すぐに「嫌だから我慢しよう」という思考にならないようですし、トイレでも排せつはするので、トイレでするようになればオムツが外れるというわけでもないのです。

 思えば、息子は過去にも何度も「オムツもパットもなしで生活できる」状態までいったことはありました。

 しかし、いつも長期休みがきっかけで調子を崩し、トイレトレーニングは退行してしまっていました。今回こそは、年齢も年齢だし、1学期がかつてないほど順調だったのもあって、うまく卒業できるかと思ったのですが、うまくいきませんでした。まさに3歩進んで2歩下がるような状態です。

 とはいえ、焦ってもしょうがないものです。障害がある息子のトイレトレーニングは「我慢比べ」だと割り切って、これからも粘り強く彼のタイミングに合わせて頑張っていきたいと思います。

 そして、この記事を読んでいる人でお子さんのトイレトレーニングに悩んでいる人がいたら、息子のように小学5年生まで、約8年もトイレトレーニングをしている子もいるということを思い出していただき、少しでも励ましになればいいなと思います。

配信元: オトナンサー

提供元

オトナンサー

「オトナンサー」は「ライフ」「漫画」「エンタメ」の3カテゴリーで、暮らしに話題と気づきをお届けするウェブメディアです。Yahoo!ニュース配信中!