【万バズ続出】「たまごっち」30周年を前に第4次ブーム到来!なぜ今グッズが爆売れ?人気の理由をバンダイ担当者に聞いた

【万バズ続出】「たまごっち」30周年を前に第4次ブーム到来!なぜ今グッズが爆売れ?人気の理由をバンダイ担当者に聞いた

現在販売されているグッズの数は「年間、数千を超える」

たまごっち関連商品たまごっちは来年30周年を迎えますが、なぜここまで長く、幅広い方に愛されるIPになったのでしょうか。

「たまごっちは“可愛いだけじゃない“からではないでしょうか。他にも可愛いキャラクターはたくさんいますが、その中でたまごっちが圧倒的に違うのは『たまごっち』本体の体験設計だと思います。たまごっちを育てた時間に“可愛い”の向こう側にある自分の思い入れや文脈・ストーリーみたいなものがプラスされて、“生活”により近い存在として感じてもらえている気がします」(佐藤さん)

「たまごっち」本体はこれまでに38種類登場

「たまごっち」本体はこれまでに38種類登場している

そして現在ではかなりの頻度で新しいグッズが様々なメーカーから登場しています。ここ数年で一気に関連グッズが増えたのは「ライセンスアウト」を強化したから。「ライセンスアウト」とはキャラクターのデザインや意匠などの権利を他社に許諾すること。たまごっちは2年ほど前から強化しており、それもグッズの数が増えている理由の一つなのだそうです。

現在売られているグッズは何種類ぐらいあるのか?と聞くと、佐藤さんは「年間数千種類ではないでしょうか」と話します。かなりの数のライセンス商品が登場しているということですが、さらに驚きなのは、その多くが販売開始から数日で店頭から消えてしまうこともあるということ。欲しい商品があれば発売日に買いに行かなければならないことはファンの間では「暗黙の了解」となっています。

JINSのたまごっちコラボメガネ

JINSのたまごっちコラボメガネは、キャラクターの個性をさりげなくデザインに映し込んだ遊び心あふれる仕上がりで、多くのファンの心をつかみ、SNSでも大きな話題を呼んだ。

JINSのたまごっちコラボメガネ

「まめっち」をイメージしたデザインは言われなければキャラクターグッズとはわからず日常使いができる。つるにはさりげなくまめっちが。

30周年、たまごっちが目指すグローバルな未来

ライセンスアウト解禁以降、数多くの企業からたまごっちのグッズ化希望が殺到していますが、たまごっちの世界観を守るために、グッズ化自体の可否やデザインなどをチェックするのも佐藤さんたちの仕事です。たまごっちの世界観に沿ったグッズやコラボ内容になっているか・ターゲット層が合っているかなどを確認しています。細かいデザインのチェックもしますが、「たまごっちたちを生き物として大切にしていただけないようなコラボはお断りをしています」と佐藤さんは話します。

「監修ではお客様にきちんと手に取って頂けるものか、それが手に持った時に可愛いって思えるようなサイズ感で、生活に馴染むデザインになっているのかをチェックします。何種類かデザインを出す場合、たくさんいる中からどのたまごっちが選ばれるのかのラインナップも検討します」(佐藤さん)

たまごっちが目指す方向性や世界観によっては、バンダイ側からグッズ化の提案をすることもあります。

「たとえば12月から発売されるユニクロUTコレクションの商品はワールドワイドな商品であることから、こちらからコラボをお願いしました。たまごっちは北米とヨーロッパ圏でも人気だということもあり、今後はクリエイティブをワールドワイドに波及させていきたいと考えています」(佐藤さん)

ユニクロUTコレクションたまごっち

12月から発売されるユニクロUTコレクションのたまごっちコラボ商品

ユニクロとのコラボからもわかるように、今後たまごっちが目指すのは世界。

「たまごっちには『世話のやける喜びを世界中の人々に。』というスローガンがあります。お世話をすることは大変で面倒くさいものですが、そのことがどれだけ素晴らしいことなのかを届けていきたい。デジタル上ではありますが、本物のペットと同じような認識をされるような未来を世界中に広げることができたら嬉しいなと思っています」(佐藤さん)

たまごっち関連商品いよいよ来年2026年は30周年を迎える「たまごっち」。記念イベントや新たなグッズも多く登場することから、より一層盛り上がるに違いありません。日本中だけでなく世界中を熱狂させる魅力を、これからも見守り続けたいと思います。

文・撮影/松本果歩

配信元: MonoMaxWEB