【熟しすぎ柿を救済】熟しすぎたら「冷凍」が大正解♪手で潰して凍らせる、以上!3か月もつって♡
家庭雑誌『家の光』の”果物の作りおき”アレンジ♪
農家向けの月刊誌『家の光』は、「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介しているJAグループのファミリーマガジンです。なんと、創刊は大正14年(1925年)。今から100年も前に誕生した歴史ある家庭雑誌なんですよ。
本日は、創刊100周年を迎えた『家の光』2025年7月号の別冊付録「野菜と果物がたっぷり!ささっと作りおきレシピ」の中で、菓子料理研究家の藤野貴子さんが紹介した、果物の作りおき「冷凍カキ※」のアレンジレシピ「カキのムース」を作ります。
作り方は簡単で、熟した柿を潰して冷凍した「冷凍カキ」に、牛乳、砂糖、泡立てた生クリーム、粉ゼラチンを加え、ふんわり混ぜて、冷やし固めるだけ。生で食べるにはやわらかすぎる熟した柿が、その濃厚な甘さを活かし、ムースというおしゃれスイーツに変身しちゃうんです♪
では、作ってみましょう。
※「冷凍カキ」の作り方は、別の記事で紹介しています。上のリンクの配信記事をご覧ください。
ふんわり&ミルキー♡「カキのムース」の材料と作り方

【材料】2人分
「冷凍カキ」…300g
牛乳…70g
砂糖…50g
生クリーム…100g
粉ゼラチン…6g
水…24g
今回は分量を半分にして作ります。
【下準備】
・「冷凍カキ」は解凍または半解凍にします。
・粉ゼラチンは水に振り入れ、ふやかします。
【作り方】
1. 鍋に牛乳、砂糖を入れて中火にかけ、砂糖を溶かします。

2. ボウルに解凍(または半解凍)した「冷凍カキ」を入れ、ハンドミキサー(またはミキサー)でなめらかになるまで撹拌します。


3. 1にふやかしたゼラチンを入れ、溶けたら、2に加えます。

だいだい色がかわいい♪

4. 別のボウルに生クリームを入れ、七分立て(すくいあげるとリボン状に落ちる程度)に泡立てます。

すくいあげると…
うっ、リボン状に落ちない(笑)。
ちょっと泡立てすぎたみたいですが、まぁOKとしましょう。
5. 3の柿に4の生クリームを加えて、混ぜます。


6. 容器に5を流し入れ、冷蔵庫で6時間ほど冷やし固めれば出来上がり。

生クリームを混ぜたことで、鮮やかなだいだい色はなくなりましたが、いかにも”手づくり”という感じのやさしいアースカラーになりました。素朴。
調理時間は冷やし固める時間を除いて10分。難しい工程はなく簡単でした。

ふと思いついて、泡立てた生クリームとレーズン(各分量外)をトッピング。

スプーンですくって盛り付けるとこんな感じ。とってもエアリー♪

では、食べてみましょう。

うわっ、軽っ♪
ふわりとして、なめらか♪
口に入れた瞬間、柿の風味が広がり、スーッと溶けていきます。これぞ、ムース!
砂糖を加えたのでけっこう甘めですが、生クリームのミルキーさが甘味をまろやかにしてくれて、おいしいです。

たまに、粒々した柿の存在を感じ、それもまた一興。なので、ハンドミキサーで「冷凍カキ」をそこまでむきになってなめらかにしなくてもいいかなと思います(笑)。
また、砂糖は「冷凍カキ」の甘さによって、調整するのが良さそう。個人的には、柿の甘味を活かすため、砂糖の甘味はもう少し減らしてもいいかなと…。ここらへんは、お好みで。
ということで、今回、挑戦した「カキのムース」は、シャリシャリしたシャーベット食感の「冷凍カキ」とはまた違う、ふんわり&なめらか食感の本格スイーツでした。おいしさはもちろん、簡単なのに、手間ひまかけた風&お料理上手感を匂わせられるところが、わたしには魅力的です(笑)。みなさんも、作ってみてはいかがでしょう。
藤野貴子さん プロフィール
菓子料理研究家。フランス料理のシェフの父と料理研究家の母の影響で、幼い頃からお菓子作りに興味を持つ。 大学卒業後は渡仏し、老舗レストランでパティシエールを務めながらフランス各地を回り本場の郷土菓子を学ぶ。帰国後、お菓子教室を主宰。著書に『THE フルーツストック』(Gakken)、『これがほんとのお菓子のきほん』(成美堂出版)などがある。

