「腹膜にがんが見られるステージ4の余命」はどれくらいかご存じですか?医師が解説!

「腹膜にがんが見られるステージ4の余命」はどれくらいかご存じですか?医師が解説!

腹膜播種の診断・検査

初期段階では、腹部の超音波検査やCT検査などの画像診断が中心となります。これらの検査によって、腹腔内の腹水の溜まり具合や腹膜の異常が視覚化され、腹膜播種の可能性を探ります。
さらに、より詳細な診断を目指し、腹部穿刺によって腹水を採取し、がん細胞の存在を顕微鏡下で確認することもあります。

疾患別のステージ4の状態

ここでは、腹膜に転移しやすい胃がんや大腸がん、卵巣がんのステージ4の状態について詳しく解説します。

胃がん

胃がんがステージ4に進行すると、がん細胞が他の臓器に広がり、腹膜播種などの転移がみられるようになります。腹膜播種は胃の漿膜を破り、腹膜にがんが散らばる状態であり、腹部の膨満感や足のむくみ、排尿障害などの症状を引き起こします。この状態では、体の組織の水分調節機能が低下し、腹水が溜まりやすくなります。
また腹水の増加により、腹部の不快感や圧迫感が生じ、排尿にも影響を及ぼすことがあります。
治療方法は患者さんの状況に応じて決められます。

大腸がん

大腸がんがステージ4に進行すると、肝臓や肺への血行性転移や腹膜播種がみられます。腹膜播種は、大腸の外側の腹膜にがんが散らばり、腹水や水腎症、激しい腹痛などの症状を引き起こします。この状態では、大腸の浸潤が進み、腸管からの出血が起こり、重度の貧血につながることもあります。
さらに、腹腔内にばらまかれたがん組織が腹膜に転移すると、腹水が溜まり、激しい腹痛や腸閉塞の症状が現れます。大腸がんのステージ4では、これらの症状の管理が重要となります。

卵巣がん

卵巣がんのステージ4では、がん細胞は卵巣だけでなく、腹膜にも広がり、腹膜播種を引き起こす場合があります。腹膜播種は、がん細胞が腹膜全体に散らばり、重大な合併症をもたらす状態を指します。
特に、腹水の貯留はステージ4における典型的な症状であり、ほかにも腹部の膨満感、痛み、さらには食欲不振や息切れを引き起こす場合もあります。
これらの症状は、患者さんの日常生活に大きな影響を及ぼし、急速な体力の低下を招くことがあります。

配信元: Medical DOC

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