膝や腰、肩の痛みが続くとき、どの診療科に行けばいいか迷ったことがある方も多いと思います。整形外科とペインクリニック、それぞれで行われる治療は異なり、選び方によって治療効果にも違いが出ます。この記事では、ペインクリニックでの治療のメリットについて、園ペインクリニック松本先生の意見を基に解説します。

監修医師:
松本 園子(園ペインクリニック)
2005年、大学卒業後、医師免許を取得。順天堂大学の光畑裕正元教授に師事し、痛み治療の専門的な知識と技術を学ぶ。昭和大学横浜市北部病院やがん研有明病院でも研鑽を積む。2022年、生まれ育った亀戸に「園ペインクリニック」を開院し、院長就任。医学博士、日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本緩和医療学会緩和医療認定医。Instagram
編集部
膝や腰、肩の痛みが続くとき整形外科ではどのような治療が行われますか?
松本先生
整形外科では、主にヒアルロン酸注射や関節の手術が行われます。例えば、膝関節の変形や動かしにくさがある場合、ヒアルロン酸を注入して滑らかさを取り戻し、痛みを緩和します。また、変形が進行している場合には、人工関節の置換手術など、外科的治療が選択されることがあります。整形外科は、構造的な問題に対して専門的な治療を行うことが得意です。
編集部
ペインクリニックの治療にはどのようなものがありますか?
松本先生
ペインクリニックでは、神経ブロック療法や筋膜リリース、高周波熱凝固療法などが行われます。神経ブロック療法では、痛みの原因となる神経に薬剤を注入して炎症を抑えます。筋膜リリースでは、筋肉を覆う膜の緊張を緩和し、痛みの原因を取り除きます。また、高周波熱凝固療法は、神経の一部に熱を加えて過敏な神経を鎮静化する治療法で、特に慢性的な痛みに効果的です。
編集部
ペインクリニックの治療にはどのようなメリットがありますか?
松本先生
ペインクリニックでは、痛みの原因を細かく特定し、最適な治療を提供できる点が最大のメリットです。例えば、手術を避けたい方や、局所的な痛みに特化した治療を求める方には、ピンポイントのアプローチが可能です。また、副作用を最小限に抑えた治療ができるため、体に優しい治療を希望する方にも適しています。早期に受診することで、治療の効果を最大化し、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
※この記事はメディカルドックにて<関節や脊椎の痛みは「ペインクリニック」と「整形外科」どっちに行けばいいの?【医師監修】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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