
作画:尾花せいご(@seishoobi)さんと監修:西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんによる創作漫画「放課後おまじない倶楽部」は、迷信研究部に入部した少年と、不思議な雰囲気が漂う顧問との日々を描くオリジナル作品だ。
緻密で精細な絵とノスタルジックな絵柄に定評のある尾花さんの作画と、西洋魔術や西洋の魔物、伝承、迷信などの著書多数の西洋魔術博物館さんが監修した多彩な迷信やおまじないのエピソードが大きな魅力となっている同作。エピソードの紹介とともに、監修の西洋魔術博物館さんに作品内で描かれる伝承について詳しい話を聞いた。
■妖精猫と猫が持つ超自然性へのまなざし



西洋の迷信や伝承を探求する「迷信研究部」に入部した栗丸は、ある日部室で雨野先生が猫と会話しているような場面に遭遇する。そこで語られたのが、妖精猫ケットシーの存在である。
本作「放課後おまじない倶楽部」の監修を務める西洋魔術博物館さんは「この猫をケットシー(Cait Shith)として言及する事例は比較的新しく、1900年のキャンベル『スコットランド高地地方と島々の迷信』にて『胸に白い部分のある大きな黒猫』と明記されました」と述べる。スコットランドでは魔女が化けた姿とされることもあったが、独自の妖精として扱う見解も存在するという。
また、猫が居座る場所は超自然的な力が集まるという伝承について、西洋魔術博物館さんは「これはパワースポットやレイ・ラインといった発想が登場したあとの、比較的近年の伝承です。猫が心地よい場所を選ぶ習性と、中国の金花猫の伝承が合体したものと思われます」と語る。
さらに、猫にまつわる魔術的観念として「猫の集会」が挙げられる。「16世紀後半に魔女や悪魔とは関係ない『猫独自の社会』の存在を認め、『猫の王様』といった説話が登場してきます。一般に猫魔術と呼ばれるものは猫たちのコミュニケーションの手段であり、またそれを人間が利用する術を指す、と自分などは定義しております」と西洋魔術博物館さんは語っている。猫がただの伴侶動物でなく、不可思議な存在として人の想像を刺激し続けてきた歴史がそこにはあるのかもしれない。
取材協力:西洋魔術博物館(@MuseeMagica)
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