不安症は、不安を伴う様々な症状が日常生活に支障をもたらす精神的症状です。
心の病気には様々なものがありますが、不安症はどのような病気なのか知らない人も多いのではないでしょうか。
不安症がどんな病気なのか、発症後の過ごし方など、誰しもが陥る可能性がある不安症について詳しく解説いたします。
※この記事はメディカルドックにて『「不安症」とは?症状・原因・診断についても解説!医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
稲川 優多(医師)
自治医科大学勤務。医学博士、公認心理師。日本精神神経学会精神科専門医・指導医・認知症診療医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、精神保健指定医。
不安症を発症した際の過ごし方やサポート方法

不安症を発症した場合、どのように過ごしたら良いですか?
不安症を発症したら、無理のない生活を送ることが大切です。治療のために少しずつ苦手なことに挑戦したり慣れていったりする必要もありますが、早く治さなければと無理する必要はありません。
アルコール・カフェインを控える
疲労を感じたら休む
規則正しい生活を送る
適度に運動する
暑い・寒いなどの極端な温度によるストレスに注意する
心身ともにリラックスできる方法を見つけておく
これらのことを意識して、心や体に過度な負担をかけないように過ごしていきましょう。また、適切な治療方法は1人1人異なるため、医師の指導・アドバイスに従うことも大切です。
家族や知り合いが不安症を発症した場合のサポート方法を教えてください。
不安症を発症したりいつもと様子が異なっていたりする家族や知り合いがいる場合は、まずは声をかけて寄り添うことが大切です。ただし、声のかけ方によっては、患者の負担となってしまう場合もあります。不安症に苦しんでいる人をサポートする場合は、以下のことを意識しましょう。
「調子はどう?」と最初は気軽に声をかける
相手が話したくないようなら深追いせずそっと見守る
映画・公園など気軽な外出に誘ってみる
外出を嫌がるようなら家で一緒にゲームしたり音楽鑑賞したりする
辛い気持ちを話してきたら真剣に向き合う
相手の気持ち・行動を否定しない
これらを意識して、回復を焦らずに寄り添うことが大切です。また、不安症の患者に対して避けるべきこともいくつかあります。
悩みや心の傷を無理に聞き出す
「こうした方がいい」など自分の意見を押し付ける
相手の言葉を軽く受け流す
これらの行動は不安症の患者に対して行わないように注意しましょう。サポートしたい気持ちは大切ですが、患者の負担となる行動を押し付けたり無理させたりしないことが大切です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
不安は誰しもが抱く感情です。しかし、不安や恐怖がコントロールできず、日常生活を思うように送ることができないのは大変辛いことです。もし「不安症かも?」と感じたら、早めに医師に相談しましょう。現代社会に生きる私たちにとって、不安症は決して珍しくない病気です。周囲に助けを求めることは決して悪いことではありません。1人で抱え込まずに、少しでも辛いと感じたら周囲の人や医師に相談しましょう。そして、焦らずゆっくり自分のペースで治療に取り組むことが大切です。
編集部まとめ

誰だって不得意なことや苦手なものがあります。
不得意なことや苦手なものを前にしたときに、不安や緊張を感じたり心が落ち着かなくなってしまったりしてしまうのは当たり前のことです。
しかし、不安・恐怖から動悸・めまい・発作などのなんらかの症状があらわれ、日常生活に支障をきたしている場合は不安症の可能性があります。
症状の悪化を防ぐためにも、発症したら早めに治療に取り掛かることが大切です。
ただし、不安症の症状は1人1人異なるため、自分に合った治療内容・ペースで治療を進めていくことが求められます。
適切な治療を進めていくためにも、不安症の疑いを感じたらまずは医師に相談してみましょう。
参考文献
不安症の概要|MSDマニュアル
困っている友達の助けになる|厚生労働省
避けたいこと|厚生労働省

