最近、目にすることが増えた「グランピング」。耳にしたことはあっても、実際どんな体験なのかはっきりイメージできない人も多いだろう。「なぜ、わざわざグランピングを選ぶのか、意味がわからない」という人もいるかもしれない。
そこで今回は、アウトドアの開放感と、宿泊施設のような安心感を併せ持つグランピングの魅力をじっくりと解説しよう。
グランピングの定義と語源

グランピングという言葉は、「Glamorous(グラマラス=華やかさ)」と「Camping(キャンピング=野営)」を組み合わせた造語である。もともとは2000年代半ばにヨーロッパで使われ始め、日本ではここ数年で一気に広まった。
従来のキャンプは「不便を楽しむ」ことが醍醐味とされてきたが、グランピングはその発想を大きく転換させたスタイル。

施設側があらかじめテントやコテージを設営し、ベッドやソファ、冷暖房、シャワーといった快適な設備を整えているため、利用者は手ぶらで訪れてすぐに自然の中の滞在を楽しめる。つまり、アウトドア初心者でもハードルなく挑戦できる仕組みが用意されているのだ。
このように、グランピングは「自然体験」と「快適性」を融合させた新しいアウトドアの形であり、キャンプやホテルといった既存のカテゴリーには収まりきらない独自の魅力を持っている。
キャンプとホテルの“いいとこ取り”スタイル
グランピングの最大の特徴は、キャンプの魅力とホテルの快適さを両立している点。
たとえばキャンプの醍醐味である「自然との距離の近さ」。満天の星空や朝露に包まれた空気、焚き火の炎の揺らめきといった体験は、ホテルステイでは得られない特別な時間だ。
一方で、ホテルのように整ったベッドや冷暖房の効いた空間で眠れる安心感も備わっている。

つまり、グランピングは「自然を満喫しながら、寝泊まりの不安や不便さを取り除いたアウトドア体験」といえる。自分でテントを立てる必要もなく、調理器具を一式そろえる手間もないため、アウトドアに不慣れな人でも気軽に参加できるのだ。
この“いいとこ取り”の仕組みが、キャンプ経験者から初心者まで幅広い層に支持され、旅行スタイルの一つとして急速に広がっている。

