血液検査前後の食事はどうすべき?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「血液検査前後の食事」はどうしたらいいかご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
血液検査前後の食事は何を食べたらいい?
皆さんの多くは、今まで血液検査を受けたことがあるでしょう。その際には、絶食で検査を受けるようにという指示を受けたことが多いのではないでしょうか?
血液検査の前日の食事のおすすめメニューや、何時間前までに食事を終わらせれば良いのか、肝機能やコレステロール、血糖値に影響を与えるのかがわからないという方もいらっしゃるでしょう。
血液検査では、普段自分では自覚しないような体の情報が詳細にわかります。本記事では、血液検査の結果が正確なものになるように、血液検査前後の食事について詳しく解説します。
血液検査とは?
血液中の成分には、赤血球や白血球、血小板、ヘモグロビン、各種酵素、ホルモン、糖質、脂質などが含まれています。これらの成分の異常は、さまざまな疾患のサインであることがあります。血液検査は、血液中の成分を調べることで、体の健康状態や病気の有無をチェックするための重要な検査です。
血液検査前日におすすめの食事メニュー
基本的には、血液検査前日であっても特に食べてはいけないものはないと考えられます。
しかし、コレステロール値や中性脂肪、血糖値に影響を与えにくいものを選ぶ方がより良いでしょう。特に、中性脂肪は食事や飲酒の影響で大きく変わることがあります。
そうした観点からは、例えば以下のような食事がおすすめです。
野菜たっぷりのサラダ:レタスやトマトなどは食物繊維豊富です。ドレッシングのかけ過ぎには注意しましょう。
鶏胸肉や魚のグリル:これらの食材は、低脂質で低糖質です。
玄米:白米よりも食物繊維が豊富で、血糖値の急上昇が抑えられると考えられます。
こうしたメニューなどに加えて、なるべくお酒は控えた方が良いでしょう。
血液検査の何時間前から食事・水分は控えた方がいい?
一般的には、血液検査の前に12時間程度の断食(絶食)が勧められています。これは、食事や飲み物が血液中の成分に影響を与え、正確な結果が得られなくなる可能性があるためです。
水は飲んでも構いませんが、糖分を含む飲み物やアルコールは避けるようにしましょう。血液検査前のアルコール摂取は、肝機能に影響を与える可能性があります。
血液検査当日朝の食事は控えるべき?
血液検査の当日は、特に朝食を控える必要があります。もし検査が午後にある場合でも、検査の8~12時間前からは断食を開始してください。これは、食事が血糖値やコレステロール値に影響を与えるためです。
採血日に朝食を食べた・血液検査前に食事をしてしまったらどうしたらいい?
採血日に朝食を食べたり、血液検査前に食事をしてしまったりした場合は、まず、食事をしてしまったことを医療機関に伝えましょう。食事によって血糖値や中性脂肪値が一時的に上昇し、検査結果に影響を与える可能性があるため、正確な結果が得られないことがあります。そのため、再度採血を行う必要がある場合があります。
特に、糖尿病の診断や高脂血症の検査では、正確な結果を得るために10〜14時間の空腹が必要です。医療機関に相談し、再検査の予約を取るか、次の適切なタイミングで再度採血を行うことが望ましいです。
採血日の朝に食事をしてしまった場合や、中性脂肪が400mg/dL以上の場合、以下の対応が推奨されます。
Non-HDLコレステロールでの評価:中性脂肪が400mg/dL以上の場合や食後に採血を行った場合、LDLコレステロールの代わりにNon-HDLコレステロール(総コレステロールからHDLコレステロールを除いたもの)を用いて評価することができます。 随時血糖検査の実施:
やむを得ず空腹時以外に採血を行った場合、HbA1cを測定しないなら、食後すぐのタイミングを除いて随時血糖検査を行うことが可能です。空腹時は絶食10時間以上、食直後は食事開始から3.5時間未満と定義されます。
血液検査何時間後に食事はできるの?
血液検査が終わった後は、すぐに食事をしても構いません。ただし、血糖値の急上昇を避けるため、脂っこい食事や糖分の多い食事は控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
血液検査後におすすめの食事メニュー
血液検査後の食事には基本的には何を食べても問題はありません。朝食などを抜いているので、水分摂取量が通常よりも少なくなっている状態と考えられます。
そのため、水分はしっかりと摂っておきましょう。
さらに、食事内容としては、急激に血糖値をあげないようなメニューが良いでしょう。
例えば、野菜スープやおかゆなどがおすすめです。いわゆる「空きっ腹」の状態となっているので、急に脂っこいものなどは食べないほうが良いでしょう。
「血液検査と食事の関係」についてよくある質問
ここまで胃カメラ後の食事について紹介しました。ここでは「血液検査と食事」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
血液検査当日の採血前は水分補給をしても大丈夫ですか?
木村 香菜 医師
はい、水分補給は可能です。ただし、水やお茶など無糖の飲み物に限ります。詳しくは医師の指示に従ってください。
血液検査が午後にあるとき当日の食事はどうすればいいのでしょうか?
木村 香菜 医師
血液検査が午後にある場合は、朝食後は絶食し、水分は無糖の飲み物に限ります。
血液検査前10時間は食事をしてはいけない理由を教えてください。
木村 香菜 医師
血液検査前の10時間は食事を控える理由は、食物が血糖値や中性脂肪値などの検査結果に影響を与えるためです。これにより、正確な診断が難しくなる可能性があります。
採血の前に食事をしてしまったら血液検査は受けられなくなりますか?
木村 香菜 医師
食事をしてしまった場合でも、血液検査は受けられますが、結果が影響を受ける可能性があるため、医師に相談して指示を仰ぐことが重要です。必要なら再検査を行うことがあります。
血液検査前日に食べたものは結果に影響しますか?
木村 香菜 医師
血液検査前日に食べたものは、特に脂っこい食事や高糖分の食事は、血糖値や中性脂肪値に影響を与えることがあります。正確な検査結果を得るためには、前日の食事にも注意が必要です。医師の指示に従いましょう。

