元子役・36歳の私が「左利き」でずっと諦めてきたこと→再挑戦してみたら…「泣きそうでした」

元子役・36歳の私が「左利き」でずっと諦めてきたこと→再挑戦してみたら…「泣きそうでした」

もうどうにも止まらない・編み物ライフのスタート

 なぜかサイズ違いになるベレー帽の山 さて、凝り性でいったん始めたら止まらない私。飽きっぽくもあるのですが、自分が満足するまで上達したいと思ったら突き進みます。なんというか、集中力ジャンキーなんですね。英語とか茶道、歌舞伎、なんでもそうなんですけど、夢中になれるものを発見するとのめり込んでしまうタイプ。

 まず思い立ったのは、「ベレー帽を編みたい」でした。『アイドルマスター SideM』というコンテンツの、友人兼推しが声を当てているユニットがマリンモチーフ。トリコロールカラーのベレー帽をかぶってライブに行きたいと思ったのです。

 さあ、インターネットの出番! ありました。探し出した編み図をもとに、まずは単色でトライ。ひたすら編みあみ。ああ、編み図が読めるって素晴らしい……!

 本来ならば仕事の仕込みをするつもりの休日に夢中になって編み進め、いつの間にやらベレー帽は完成していました。多少隙間があったり、1目飛ばしているところもあったりしますが、ちゃんとかぶれます。私の編んだベレー帽!! 感動でした。

 またこれをInstagramのストーリーに載せたところ、友人たちが「凄い!」と褒めてくれ、ますます鼻高々。

やっぱり初心者!ガンガン失敗中



 巻くと花束になるというコースター そんなわけで2個目のベレー帽にも手を出しました。そして4個くらい作って気づいたことが……「なんかどんどん小さくなってない???」

 編み図は同じものを使っているのに。毛糸の太さの違い、慣れてきて編み目が細かくなったことで、積み上げたベレー帽はなぜか円錐形になるという……。

やっぱりまだまだ初心者なので、試行錯誤です。

 最近「猫耳ニット帽」に挑戦してみたら、やっぱり長方形がなぜか台形になり、平行四辺形になり、図形の授業じゃないんだからさ、とツッコミながら編み直したこともあります。

 あとは、ふわふわの白い毛糸で編むことにチャレンジしたら、「鱧(はも)」のぬいぐるみみたいになって一旦挫折しました……。

 他にはバブーシュカ、「花束になるコースター」など、手当たり次第に編みまくっております。そろそろ「毛糸代」という項目を家計簿に作るべきかもしれません。



無意識のマイノリティとして

 楽しい! とストレス発散にもなっている編み物。小さいころのつらかった気分も、同時に昇華された気分です。左利きは、よく無意識のマイノリティと言われ、改札などが通りにくいと言われます。

 自覚はまったくなかったものの、「編み物をやるにあたって左利きがハンディキャップになっていた」ことは、私のケースでは事実です。

 自分も誰でもマイノリティになり得る。カナダ留学で実感していたはずなのに、まだまだ己の視野の狭さに衝撃でした。今この時代、改めて自覚しておくことは、とても大事なのではないでしょうか。

配信元: 女子SPA!

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