「舌がんの手術方法」は何をするのかご存じですか?手術以外の治療法も医師が解説!

「舌がんの手術方法」は何をするのかご存じですか?手術以外の治療法も医師が解説!

舌癌の検査・診断

舌癌はどのように検査・診断が行われているのでしょうか。以下に解説します。

視診・触診

視診では、舌及び口腔内の粘膜に異常な色変化や斑点がないかを検査し、特に白い斑点(白板症)や赤みを帯びた部分の確認に注目します。
また、むし歯や歯科治療物の状態も見ます。

触診により、舌や口内にしこりや異常な硬さ、盛り上がりがないか、手で直接触れて確かめます。
加えて、首周辺のリンパ節に腫れや異常がないかも検査し、がんの存在及びその拡大を評価します。

細胞診・生検

細胞診では、特殊なブラシを使用して病変部から細胞を採取し、これらを顕微鏡で検査してがん細胞の有無を確認します。初期診断や治療効果を診断に役立ちます。

生検には、病変部分の一部を取り除く部分生検と、病変全体を取り除く全切除生検の二種類があり、がんの確定診断や悪性度の評価、さらには周囲への進展状況を調べるために行われます。

CT・MRI検査・超音波検査

CT検査は、X線を利用して体内の断面を3D画像で表示します。
MRI検査は電磁波を使用して軟組織の詳細な画像により、がんを詳細に分析します。
超音波検査は、体内に反射する超音波を用いてがんの位置や深さを調べます。

PET検査・PET-CT検査

PET検査は、がん細胞が正常細胞より多量のブドウ糖を使用する特性に基づいた先進的な画像診断技術です。早期のがん細胞を検出する能力があり、1回の検査で体の広範囲を調べられます。
また、CT検査との組み合わせによるPET-CT検査では、より高精度な画像が得られ、がんの正確な位置や転移の有無を詳しく把握するのに役立ちます。

舌癌の治療(手術)

舌癌の手術にはいくつかの術式があります。以下で、5つの方法について解説します。

舌部分切除術

初期段階の舌癌に対して適用される手術方法で、がん組織とその周辺の健康な組織を含めた一部を取り除きます。がんの大きさや位置に応じて、局所麻酔または全身麻酔下で実施されます。
手術後の機能障害は軽度で、食事や発話に必要な舌の動きは大きく影響を受けません。
手術後の回復は早く、日常生活に早期に復帰できるといわれています。

舌半側切除術

大きめの舌癌に対応するために舌の半分を切除する手術です。舌の動く部分だけを対象にする場合と、舌根を含む広範囲の切除が含まれる場合があります。術後は一時的に経鼻経管栄養や点滴による栄養補給が必要になる場合もありますが、適切な再建手術することで、嚥下や発音などの日常生活に必要な機能の大部分を保持することが可能といわれています。

舌(亜)全摘術

進行した舌癌に対処するために、舌の大部分または全てを切除する手術です。大規模な切除により、食事の摂取や発話に必要な舌の機能に重大な影響が及ぶため、機能回復を目指した再建手術が重要な役割を果たします。
術後は経鼻経管栄養やリハビリテーションを通じて、嚥下や発音機能の回復を目指しますが、機能回復には時間と努力が必要です。

頸部郭清術

リンパ節への転移が確認された場合、または転移のリスクが高いと判断された場合に、将来のリンパ節転移の予防を目的として実施される手術です。
影響を受けたリンパ節とその周囲の組織が切除されますが、可能な限り周辺の重要な血管や神経、筋肉を温存することが目指されます。

再建手術

治療で生じた組織の欠損を補い、機能的および審美的な回復を促進することを目的としています。

再建手術は、患者さん自身の体から取った組織や、人工材料を用いて実施されます。
手術はがんの切除と同時(即時再建)または、切除後に別の時期(二次再建)に行われます。

舌の再建には、前腕皮弁(橈骨皮弁)や広背筋皮弁などの筋皮弁移植が一般的に用いられます。これにより、舌の機能や形態を部分的に回復させることができます。
再建の方法や時期は、欠損の程度や健康状態、生活状況に応じて個別に決定されます。

配信元: Medical DOC

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