夫がいなくなればいいだけ
静香さんの言葉は、私の心の奥底に沈めていた黒い感情を揺さぶりました。さらに静香さんは続けます。
「縁を切るのはあいつだけ。離婚しても、私もうちの両親もさゆりちゃんの味方だよ。みちるちゃんとみゆちゃんも、一緒に育てていこう。あの男のことは切り捨てていいから」
静香さんの力強い言葉に、私の迷いは消えました。私はただ、自分の気持ちに蓋をしていただけだったのかもしれません。
「静香さん…ありがとうございます。本当は、別れたいって思ってます」
「ならさっそく準備して。温泉まで追いかけよう。いいアイデアがあるから」
なんと、静香さんは夫が今朝出かけたその温泉で、不倫劇の幕を下ろさせようというのです。あまりの行動力に私はびっくりしてしまいました。でも同時に、本当に心強く思ったのです。
あとがき:血縁を超えた絆の力
この物語において、義姉・静香さんはさゆりの救世主です。彼女の「離婚してほしい」というストレートな言葉は、さゆりが自己犠牲から抜け出すための「鉄槌」となりました。「子どもたちのため」という建前で自分の気持ちに蓋をしようとしていたさゆりの心に、「気持ち悪い」という最も本質的な感情を突きつけたのです。義姉が力強く「正勝がいなくなればいいだけの話」と断言したことで、さゆりは義実家との良い関係を失う心配なく、正勝だけを切り離すという選択肢を得ました。血縁を超えた静香さんとの絆が、さゆりの決意を揺るぎないものにしたのです。
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

