冬の寒い日に厚着をさせようとする
冬の寒い時期になると、風邪を引かないようにと、赤ちゃんに厚着をさせすぎてしまう祖父母が多いようです。 また、赤ちゃんの服装を見て「そんな薄着をさせて……」と祖父母から注意を受けたママも多くいます。
乳児は末梢循環がうまくできずに、身体があたたかくても手足が冷たくなっていることはありますが、これは体温調整機能が未発達だから。室内で、手袋や靴下で末梢をあたためすぎると、体温調整機能が発達しづらいといわれています。
また、米国立小児保健・ヒト発育研究所(NICHD)の調査によると、「着せ過ぎ」は放熱を妨げ、小児を高体温化(うつ熱)にし、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが上がるといわれています。
実際に、厚着をしている赤ちゃんは、背中にびっしょり汗をかいていたり、ほっぺが真っ赤になって体温が上がりすぎたりしていることがあります。 最近では、洋服の素材が薄手であっても保温性の高いものも出てきており、見た目よりあたたかい場合も。着ている洋服の素材によっては、やはり体温が上がりすぎていることがあるのです。
室内においては、昔より空調機能が向上していたり、マンションなどでは機密性が高まっていたりして、冬場でも薄着で過ごせるようになってきました。 室内では、特に睡眠中の赤ちゃんには、帽子、靴下、足付きロンパース、毛布などの「着せ過ぎ」は良くないことを伝えていきましょう。
まとめ
頻繁に会う祖父母でなければ、特に言いづらいということもあるかと思います。孫をかわいがってくれるおじいちゃん・おばあちゃんには感謝を伝えつつ、わが子のために必要なことはちゃんと伝えられる関係性をつくっていきたいですね。
作画:はたこ
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。

