「三角形」を作る
テレビの両サイドをディスプレイすると、テレビから目線をそらすだけでなく、テレビを含めて三角構図(高さの異なる3つのアイテムを使って、三角形をつくるディスプレイ手法)を作る効果もあります。テーブルライトはテレビ横に飾るのにちょうどいい大きさのものが多く、一つでもさまになるのでお勧めといいます。
反対側にはサイズ違いのフォトフレーム2つとオブジェを配置。この3つのアイテム自体も小さな三角構図を作っています。真鍮のフォトフレームに対しオブジェだけ陶器と、異なる素材を使う「外し」のテクニックを使うとより上級者に見えるのだとか。
さらにテレビボードの横にテレビより背の高いものを取り入れて、より大きな三角形を作ります。左側には高さが出しやすく、複雑な形でテレビの存在感を和らげるシンボルツリーを、反対側にはテレビより高い場所に掛けられる時計と、時計だけだと高低差がありすぎるのでスツールと植物の組み合わせを配置。時計は円形で、テレビの角の立った印象を和らげる効果もあります。
こうしてテレビを大きな三角形の中に組み込むことで フォーカルポイントに変えられると大場さん。また複数の三角形を組み合わせることでよりプロっぽく仕上がるといいます。
「素材感」で中和
さらに、テレビの無機質さを中和する素材感のあるアイテムを部屋の各所にちりばめています。ラグマットは面積が大きく効果が大きいアイテムのため、素材感の強いジュートのものを選択し、ソファーには素材感のあるブランケットやクッションを配置。またレピテーション(同じ素材や形のものを繰り返し取り入れるテクニック)として、キャビネットやサイドテーブルにも植物を。ヴィンテージ感のあるアイテムなども複数取り入れてレピテーションしています。
テレビのある空間はシンプルなインテリアで固めず、素材感を入れることでステキな空間になると解説しています。

