歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は?動きにくい原因や対策も解説

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は?動きにくい原因や対策も解説

歯列矯正では、同じ装置・同じ治療法でも人によって歯の動くスピードに差があります。歯が動きやすい方と歯が動きにくい方がいるのはなぜでしょうか。歯がスムーズに動けば、その分だけ治療期間が短くなる可能性があります。本記事では、歯列矯正で歯が動く仕組みや治療期間の目安を説明し、歯が動きやすい方の特徴と歯が動きにくい原因を解説します。さらに、矯正治療を早く終わらせるために患者さんが気を付けることや、歯科医院で行われる治療期間短縮の工夫についても解説します。

歯列矯正で歯が動く仕組み

歯列矯正で歯が動く仕組み

歯列矯正では、ブラケットやワイヤーなどの矯正装置で歯に力をかけ、歯とその周囲の骨を少しずつ動かしていきます。そのメカニズムの背景には骨のリモデリング(代謝による再構築)という現象があります。具体的には、矯正装置から歯に一定の方向へ力が加わると、力がかかった側では歯と骨をつなぐ歯根膜が圧迫され血流が減少し、歯を支える歯槽骨が破骨細胞によって吸収されます。一方、反対側の歯根膜は引っ張られて血流が増加し、骨芽細胞によって新しい骨が形成されます。この骨の吸収と再生のサイクルを繰り返すことで、歯が少しずつ理想の位置へ動きます。
ただし、歯にかける力加減には注意が必要です。強すぎる矯正力をかけると、逆に歯の移動が停滞するばかりでなく、骨の吸収が過度に起こって歯茎が下がったり、歯の根が短くなる歯根吸収ことがあります。そのため、矯正歯科医は細心の注意を払い、歯に適切な強さの力をコントロールしています。適切な力で持続的に刺激することで、効率よく歯を動かすことが可能です。

参照:『歯科矯正治療における力学刺激と骨リモデリング』(日薬理誌)

歯列矯正の治療期間の目安

歯列矯正の治療期間の目安

歯列矯正はほかの歯科治療と比べても治療期間が長期に及ぶのが一般的です。ケースにもよりますが、矯正治療は1年半~3年ほどかかります。しかし、動かす歯の本数や治療法によって所要期間は変わりますが、患者さんによって治療期間は異なります。骨格や年齢、装置の種類、生活習慣などさまざまな要因で個人差が出ます。つまり、同じような歯並びや同じ矯正方法で治療した場合でも、人によって予定より早く終わる方もいれば長引く方もいます。歯列矯正のカウンセリングでは患者さん個々の状況に応じた大まかな期間が提示されますが、あくまで目安であり、実際の治療経過によって調整される点は理解しておきましょう。

参照:『歯列矯正について』(池田市歯科医師会)

配信元: Medical DOC

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