夫の裸の動画が、夫の人間関係の全てにばら撒かれてしまいました。一生の恥をさらすことになった夫は「会社に行きたくない」と泣き崩れます。自分の愚かな行動によってプライドをズタズタにされた夫の姿と、過去の夫の嘘が重なり、主人公はもう夫を信じることはできないと判断。ついに、夫に「もう離婚する」と告げます。
「会社に行きたくない」泣き崩れる夫
夫の裸の動画が、夫の電話帳のほとんどの人にばら撒かれてしまった。その事実が、私を深く深く絶望させました。翌朝、夫は、いつものようにスーツを着て、会社へ行く準備をしていました。でも、その顔は、まるで死人のようでした。
「ユウキ…大丈夫なの?」
私がそう問いかけると、夫は、震える声でこう言いました。
「行きたくない…」
夫は、その場に泣き崩れました。自分の馬鹿げた行為が、とんでもない事態を招いてしまった。自分のしたことに向き合い、後悔しているのは分かります。
「俺、何してだろ…」
「そりゃ笑われるよな…バカなことをした」
夫は、そう言って、泣き続けました。その姿は、以前の夫とは全く違い、まるで小さな子どものようでした。私からしたら、夫が自業自得なのは分かります。でも、夫の親、夫の仕事関係の人、夫の友達、夫の人生に関わる全ての人に、こんな恥を晒されてしまった夫のプライドが、ズタズタになったのは、痛いほど分かりました。
「もう離婚する」…夫の顔が真っ青になった瞬間
「エロサイトを見ている感覚だった」
夫は今回の行為に及んだ理由をそう説明しましたが、私からしたら、そんなことは関係ありません。今回、こうやって騙されてたまたまバレただけで、これから先チャンスがあったら、絶対欲に負けて浮気するはず。私は、そう確信しました。
「今まで女性関係でもめたことはなかった」
「最近は子供の面倒もよく見てくれて、いいパパだった」
でももう、見知らぬ女に裸を送るような夫を信じることはできないと思いました。ある夜、私は夫に冷たい視線を向け、静かに、しかしはっきりと、こう言いました。
「もう離婚する」
夫は私の顔を、真っ青な顔で見つめました。
「ヒカリ…」
夫は、もう、何も言えませんでした。私がこんなことを言ってしまうなんて、思ってもいなかったのでしょう。でも、私の中では、もう夫との関係は、終わっていたのです。

