血糖値を安定させるためには、日常生活全体を見直すことが欠かせません。食事や運動だけでなく、睡眠やストレス管理も血糖コントロールに影響します。特に不規則な生活や夜更かしは血糖値を乱す原因となるため、規則的なリズムを整えることが大切です。この記事では、生活習慣を改善して血糖値を自然に下げるための具体的な方法を紹介します。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
血糖値を効果的に下げる生活習慣の改善
血糖値を下げるためには、日常生活における総合的なアプローチが必要です。血糖値の管理において、生活習慣の見直しは重要な役割を果たします。
運動による血糖値改善の仕組み
運動は血糖値を下げる効果的な方法の一つといえます。身体を動かすと、筋肉がエネルギー源として血液中のブドウ糖を取り込みます。この過程では、インスリンの働きとは独立して糖が細胞に取り込まれるため、血糖値の低下が期待できます。また、運動を続けることでインスリンの働き(効きやすさ)自体も改善されます。
有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、より効果的な血糖値管理が可能になります。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、実施中に血糖値を下げる即効性があります。一方、筋力トレーニングは筋肉量を増やし、基礎代謝を向上させることで、長期的な血糖値管理に貢献します。
生活リズムと血糖値の関係
規則正しい生活リズムを保つことは、血糖値の安定に深く関わっています。食事の時間が不規則になると、身体のリズムが乱れ、インスリンの分泌パターンにも影響を及ぼします。毎日ほぼ同じ時間帯に食事をとることで、身体は予測可能な代謝リズムを作り出し、血糖値の急激な変動を防ぐことができます。特に朝食は、一日の代謝を開始する重要な役割を担っています。
夜遅い時間帯の食事は避けることが望ましいとされています。就寝前の数時間は身体の代謝活動が低下するため、この時間帯に食事をすると血糖値が高い状態が長く続く可能性があります。夕食は就寝の3時間前までに済ませることを目標にすると良いでしょう。
まとめ
血糖値の管理は、日々の積み重ねが重要な長期的な取り組みです。基準値を理解し、適切な食事と運動、必要に応じた薬物療法を組み合わせることで、良好なコントロールが可能になります。血糖値管理はダイエットとも密接に関連しており、適正体重の維持が血糖値の安定にもつながります。
血糖値に関する正しい知識を持ち、無理なく続けられる方法を見つけて実践することで、健康的な生活を送ることができるでしょう。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、専門家の指導を受けることをおすすめします。
参考文献
厚生労働省「糖尿病」
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2019」
国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
日本生活習慣病予防協会「糖尿病ネット」

