深刻化する獣害と狩猟への新たな注目
2024年、全国でクマの目撃情報と人的被害が記録的なペースで推移し、社会問題として深刻化しました。環境省によると、2023年度(2023年4月~2024年3月)のクマによる人身被害は、統計開始以来過去最悪の219人に上り、被害は人里や市街地といった生活圏でも多発しました。
そして、この危機的な状況は2024年度も高水準で推移し、2025年11月現在、特定の地域では、市街地での出没や人的被害が相次ぎ、住民の生活に甚大な影響を与えています。この未曽有の事態を受け、獣害対策の担い手不足が改めてクローズアップされています。
一部の地方自治体の知事までが自ら狩猟免許の取得意向を宣言し、狩猟の役割は「趣味」から「社会貢献・地域の安全」へと、その重要度を高めています。
そんな中、親しみやすい存在である芸能人の中に、厳しい狩猟の世界に身を置き、その意義を発信する人々がいます。彼らの活動は、私たちに「命をいただくこと」や「野生動物との共存」について考えるきっかけを与えています。今回は、社会問題と結びつき、今改めて注目される「狩猟免許保持者」をご紹介します。
東出昌大の「狩猟」というライフスタイル
俳優の東出昌大さんが狩猟をライフワークとし、山での生活を実践していることは有名です。東出さんは、捕獲した獣の肉を食し、皮を加工するなど、自然の恵みを無駄なく活用する自給自足的なスタイルを追求し、YouTubeで発信していました。2025年3月には配信を停止しているのですが、過去の動画は視聴することができまs。
そして、2020年8月に離婚された元妻である女優の杏さんもまた、実は狩猟免許を所持しています。杏さんは過去のメディアで、「狩猟免許は持っているが、猟銃の所持許可がないため、実際には猟に出ていない」と明かしています。
離婚後、それぞれが独自の道を歩み、杏さんは現在海外を拠点に活動していますが、元夫婦が奇しくも共通して「狩猟」という自然と深く関わる資格を持っていたという事実は、彼らが「生きる力」や「自立心」といった本質的なテーマを重視していることを示唆しています。彼らのライフスタイルは、都市生活を送る私たちに、改めてサバイバル能力の重要性を問いかけています。

