守り守られる愛猫と飼い主さんの絆に、グッとくる。

引用元:@gattopazzonnn
紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@gattopazzonnnさんの愛猫・かやちゃん(取材当時2才)のエピソード。およそ2年前、飼い主さんは衰弱している状態で発見された生後推定3カ月のかやちゃんを保護しました。
かやちゃんとの出会いは、ある“知らせ”がきっかけでした。

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2023年11月初旬、飼い主さんはスポーツイベントに参加していた弟さんから、会場の近くで見かけた弱っている2匹の猫の存在を聞いたそうです。
当時の飼い主さんは、うつ病の療養中でした。当初は「その猫たちは病気なのかもしれないし、助けられないこともある……」と、自分に言い聞かせるように受け流すしかなかったといいます。

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しかし、次第に迎える夜を想像し、飼い主さんは猫のことが気がかりに。11月の夜ともなると、ぐっと冷え込む地域。「今夜は大丈夫なのか」「もし私が動かなかったら、2匹は死んでしまうかもしれない」——そう考えた瞬間、居ても立ってもいられず、気づけば車を走らせていたといいます。
そうして到着した先には、ぐったり横たわる母猫と、そのお腹の上にうつ伏せでうずくまっている真っ白な子猫が。その子猫が、かやちゃんでした。

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飼い主さん:
「かやちゃんは抱き上げても抵抗せず、かなり衰弱している状態でした。『もう大丈夫、助けに来たからね』『がんばれ、がんばれ』と、何度も何度も声をかけ続けました」
残念ながら、母猫はその後間もなく亡くなってしまったそう。「せめてこのコだけでも幸せになってほしい」という思いから、飼い主さんはかやちゃんを保護して家族として迎えたのでした。

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飼い主さんの献身的なお世話の甲斐もあり、かやちゃんは少しずつ回復していきました。かやちゃんは現在2才を迎え、「ツンデレで、愛情深く、お世話好き」な性格に。
飼い主さんの心情にもとても敏感で、気持ちが沈んでいると感じ取ると、すぐに膝の上に乗って肩に手を置くのだそう。その姿はまるでハグをしているようで、飼い主さんは「かやちゃんが『落ち着け』と言ってくれているのかも」と語ります。

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そんなかやちゃんの優しさは、後輩猫へも向けられています。
かやちゃんが1才のころ、まだ子猫だった後輩猫・びすけくん(取材当時1才)を保護して家族に迎えました。そのころには、びすけくんを朝から晩まで付きっきりでお世話する姿が見られたのだとか。
飼い主さん:
「家に迎えてからしばらくの間、びすけを別室で隔離していました。すると、かやちゃんは隔離に使っていた障子を突き破り、びすけのいる部屋へと侵入し、びすけのお世話をするような姿が見られたんです。あのときは本当に驚きました。
かやちゃんは、人にも猫にもとても愛情深いコです。母猫に似たのかもしれません」

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“お世話を焼きすぎ”なところもあるかやちゃん。びすけくんの毛づくろいの際は毎回“羽交い締め”にしてしまうほどお世話熱心で、「ちょっと“愛重ため”ですね(笑)」と話す飼い主さん。そんな姿も、思わず笑顔で見守っているようです。
“お姫様気質”な一面も? かやちゃんのかわいい日常
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また、「ちょっぴりお姫様」で「どちらかというと慎重派」というかやちゃんには、こんなエピソードも。
飼い主さん:
「かやちゃんは、よく高いところに登りたがります。でも、降りるのは怖いようで、必ず鳴いて人を呼ぶんです。
そしてなぜか、目の前にバリバリボウルタワーを差し出さないと降りられません。それ以外は受け付けないみたいです(笑)」

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あたたかい飼い主さんの家で、のびのび暮らしているかやちゃん。飼い主さんにとって、どのような存在なのでしょうか。
飼い主さん:
「かやちゃんは私の“命の恩猫”であり、びすけの“恩猫”でもあります。かやちゃんがいたおかげで私のうつも寛解し、働けるところまで持ち直しました。
いまでも感情の起伏はありますが、ひどい状態にならないのはかやちゃんの存在が大きいです」

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現在、飼い主さんの家では、かやちゃんを含む7匹の猫たちが暮らしています。その中には、目がはっきり見えていないコもいるのだそう。将来は、そんな猫たちも過ごしやすい一軒家で暮らしたいと考えているといいます。
「安心して暮らせる環境を整え、猫たちが何の心配もなく過ごせるようにするのが夢です」と、愛猫たちへの思いを語ってくれました。
写真提供・取材協力/@gattopazzonnnさん/X(旧Twitter)
取材・文/山田リタ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
