嫁なりの気遣いと私の思い込み
思えば、自分が若い頃、姑にどう接すればいいか迷っていた時期がありました。形ばかりの挨拶より、実際の家事や子育てを必死にこなすことで精一杯だった日々。その姿と嫁が重なり、「ああ、あの頃の私も同じだった」と心がほどけていきました。表面的な作法だけでなく、見えないところで動いてくれていることこそ、本当の“おもてなし”なのかもしれません。
親子関係に正解はないけれど
その日を境に、嫁への見方が少し変わりました。玄関でのお出迎えがなくても、孫と私を笑顔でつなげてくれているのは彼女の存在。息子が安心して家庭を築けているのも、嫁が支えてくれているからこそだと気づかされました。親子や嫁姑の関係に「正解」はなく、それぞれの形で思いやりを伝えているのだと思います。モヤモヤが一転して感謝に変わった出来事でした。
【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

