「高血圧の基準値」についてよくある質問
ここまで高血圧の基準値について紹介しました。ここでは「高血圧の基準値」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
病気のリスクが上がる高血圧の基準値について教えてください。
伊藤 陽子(医師)
複数の研究報告の結果より、血圧が130/80mmHg未満では脳心血管病による死亡リスクが低いことが分かり、これが75歳未満の成人での降圧目標となっています。これより高い血圧では脳心血管病の死亡リスクが増加すると考えられており、この降圧目標を達成できるように治療を行います。75歳以上の高齢者や、脳血管障害患者、尿蛋白陰性の腎臓病患者では、140/90mmHgが降圧目標です。
積極的な水分補給で高血圧を下げることはできますか?
伊藤 陽子(医師)
積極的な水分補給のみでは高血圧を下げることができません。
高血圧の診断基準は2024年から変わったのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
高血圧の診断基準の変更はありません。以前と変更はなく診察室血圧で140/90mmHg以上家庭血圧で135/85mmHg以上が高血圧の診断基準です。全国健康保険協会(協会けんぽ)が健康診断において未治療の高血圧の方への受診推奨基準が160/100mmHgへ変わったことでこのような誤解が生じているようです。なぜこのように変わったのかは、疑問ですが、以前と変わらず高血圧による脳心血管病のリスクは血圧上昇とともに上がります。高血圧を認めたら、早めの内科受診をお勧めします。
40代で血圧の上が150・下が90の場合高血圧ですか?
伊藤 陽子(医師)
75歳以下であれば、140/90mmHg(診察室で)以上であれば高血圧と診断されますので、40代での150/90mmHgは高血圧と考えられます。健康診断で指摘された場合、白衣高血圧の可能性もありますので、まず自宅で1週間程度血圧を測ってみてください。自宅でも135/85mmHg以上が持続している場合には、早めに内科、循環器内科を受診しましょう。
編集部まとめ 高血圧の基準値は140/90mmHgで変更なし!
高血圧は自覚症状が出づらい病気です。しかし、自覚症状がないからと言って高い血圧を放置することで脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの心血管病の危険性が増えます。放置をせずに、改善するように行動することが大切です。
血圧が130~140/80~90mmHgの境界域では、まず生活習慣から見直すことが大切です。禁煙、節酒と適正体重を保つこと、6g/日以下の減塩を実践することで、改善が期待できます。140/90mmHg以上が持続する場合には、早めに病院を受診し、適切な生活習慣の指導を受ける事、また高血圧が持続する場合には降圧剤を使用することも検討されます。時に誤解をされることもあるようですが、高血圧の基準gは140/90mmHg以上で変更はありません。この値を上回るようでしたら、内科受診をしましょう。

