食道がんの末期症状
食道がんの末期症状について解説します。食道はさまざまな臓器と隣接しているため、がん病変が広がっていき、他の臓器へ及ぶとさまざまな症状が出ることがあります。
食事摂取困難、体重減少
食道がんが進行し、食道の狭窄が進むと食べ物が通らなくなります。最初は、液体であれば摂取できますが、さらに進行すると水分でさえも飲み込めなくなり、次第に体重は減少します。固形物が取れない時には、液体で栄養を摂取することで対応しますが、液体さえもとれなくなった場合には点滴などでの水分等の補給が必要です。このような状態になった時にどのように対応をするか、前もって本人、家族と話し合いましょう。
背中の痛み
食道を超えて周囲の骨や肺、大動脈までがん病変が広がっていくと、胸の奥や背中の痛みが出てくるようになります。このような症状が現れた場合には、早めに病院を受診し、痛みを緩和するための治療を検討します。
声のかすれ、咳
食道がんは、周囲のリンパ節へ広がりやすく、声帯を動かす反回神経の周囲のリンパ節に転移すると、声帯の動きが悪化し、かすれ声(嗄声)となります。また、食事を摂る時にむせやすくなり、肺や気管へもがん病変が広がってしまうと、せき込み、肺炎を起こすこともあります。肺炎の合併が体調悪化の原因ともなるため、咳が強い時には病院を受診しましょう。
「食道がんの症状」についてよくある質問
ここまで食道がんの症状などを紹介しました。ここでは「食道がんの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
食道がんを疑う初期症状はありますか?
伊藤 陽子(医師)
飲食物を飲み込んだときに、前胸部のしみる感じやチクチクとした痛み、つかえる感じがある場合には食道がんの初期症状を疑います。最近胃カメラなどの検査を受けていない場合には、早めに消化器内科を受診しましょう。
食道がんがリンパ節転移した場合、どんな症状が現れますか?
伊藤 陽子(医師)
食道は周囲に血管やリンパ節が豊富であり、リンパ節転移をしやすいため注意が必要です。特に、反回神経(声帯を動かすための神経)の周囲のリンパ節へ転移すると、声がかすれる症状が現れます。声が出にくいなどの症状が、食道がんによる症状の可能性があります。

