
妻夫木聡が主演を務める日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第5話が11月9日に放送された。前回ついに明かされた目黒蓮が演じる役柄の正体。今回の放送は彼に視聴者の注目が一段と集まった。(以下、ネタバレを含みます)
■人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語
同ドラマは、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真の同名小説が原作。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが家族や仲間との絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる物語を描く。
妻夫木が演じるのは、大手税理士法人に勤める税理士から人材派遣会社・株式会社ロイヤルヒューマンに転職した栗須栄治。ほか、栗須の人生を大きく動かすロイヤルヒューマンの創業社長で競馬界では有名な馬主・山王耕造を佐藤浩市、栗須の元恋人で馬の生産牧場を営む野崎加奈子を松本若菜、物語の鍵を握る重要な役どころを目黒蓮(Snow Man)が務める。
■耕造の隠し子騒動の中、ロイヤルホープが日本ダービー出走へ
耕造たちが夢をかけたロイヤルホープがデビュー戦で勝利して喜びに沸く中、週刊誌で報道された耕造の隠し子。栗須が説明を求めると耕造は「お前は馬のことだけ考えてろよ」と突き放す。だが、栗須はかつて耕造が「絶対に裏切るな」と言ったことを引き合いに出し、「社長のほうが信じてくださらないのであれば、私は一体何のためにここにいるのでしょうか」と迫った。
耕造は栗須を連れて、不倫相手だった元ホステスの中条美紀子(中嶋朋子)の病院へ向かう。耕造は美紀子と長く連絡を取っていなかったが、古い知り合いから彼女の余命が迫っていることを聞いたのだという。美紀子は耕造が病院に会いに来るまで子供がいることを明かしていなかった。また今は大学生になった息子・耕一(目黒)にも父親のことを伝えずに育てていた。
耕造は耕一のことは「手助け無用」と言うが、栗須は「社長にはホープを有馬(記念)に連れて行くという使命がございます。今後の美紀子様に対するサポート、すべて私がお引き受けいたします」と告げた。
隠し子騒動を収めるためにも、調教師の広中(安藤政信)や騎手の佐木(高杉真宙)はロイヤルホープを勝たせようと奮闘。最高峰のG1レースの一つ、皐月賞では16着に終わったが、日本ダービーへの出走が決まった。
■声や目に感情をのせる…目黒の演技が光る
栗須や耕造たちが手に汗握るレース展開を見守っているころ、耕一も美紀子とラジオで実況を聞いていた。
耕一は大学で競馬研究会に所属し、パソコンに馬のデータを打ち込んだり、競馬新聞を読みこんだりしている姿が映し出された。耕造は、昔、美紀子を競馬に連れて行ったとき、美紀子に馬を見る目=相馬眼(そうまがん)があったことを栗須に話していたが、両親の“血”が流れていることを感じさせる。物語として、“血統”が重視される競馬の馬たち世界との共通する展開を見出せる一面もあるだろうか。
そんな耕一の予想は「ダントツでヴァルシャーレ」だったが、「応援してるのはロイヤルホープ」というのは、運命か因縁か。耕造と耕一がロイヤルホープを応援する姿が重なった中、ロイヤルホープとヴァルシャーレは並んでゴールインに見えたが、判定ではヴァルシャーレの勝利となった。
「いいレースだったな」と笑う耕一。この前に病気の母を思う切ないような表情が一瞬あったものの、このときの彼の表情は柔らかく、声もおだやかだった。それが一変するときが来た。美紀子の葬儀の場面だ。
栗須は、生前の美紀子に頼まれた、耕造と耕一を引き合わせた。耕造は1年前まで何も知らなかったことを詫び、今後は栗須に何でも相談するように告げる。そして栗須に香典を渡すように目で合図した。
香典袋の下には、もう一つ、大金が入っていると思われる分厚い封筒。それを確認した耕一は、無言のまま一瞬ちらっと耕造のほうに視線を移すも、すぐに香典と封筒を再び見る。袋を握る音が響くと、耕造に歩み寄り、「結構です」と突き返した。
そして「今後一切、僕には関わらないでください。わざわざお越しいただいて申し訳ございませんが、二度と会うことはございません。お引き取りください」と言って、立ち去った。
母とロイヤルホープのレース実況を聞いていた時とは全く違う、冷たいトーン。大学生ながら丁寧な言葉遣いがさらにその冷たさを引き立てた。目黒の冷たい瞳の演技もよかった。
SNSには「目黒くんの演技よすぎた」「目黒蓮の演技に引き込まれた」「めめ(※目黒の愛称)の演技力に感服してしまう」「迫真の演技最高」と目黒の演技に称賛が寄せられる反響となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

