治療法の選択と注意点
編集部
治療法はどのように選ばれるのですか?
黄金先生
症状の強さや生活への影響度、患者さんの年齢、全身状態を考慮して決めます。軽症なら内服やリハビリ、中等度で強い痛みがあるなら注射、中等度以上で日常生活が著しく制限されている場合は、手術が検討されます。いずれも「患者さんが何を優先したいか」を踏まえて、医師と一緒に治療方針を決めていくことが大切です。
編集部
手術を受けるべきタイミングはありますか?
黄金先生
薬や注射、リハビリを続けても改善が得られず、歩行距離が短くなり日常生活が大きく制限されているとき、また排尿障害や強い神経障害が出た場合は、手術が望ましいタイミングです。早すぎても遅すぎても適切な効果が得にくいため、経過観察と相談を繰り返しながら最適な時期を見極めます。
編集部
内服薬やリハビリなどの保存療法だけで治ることはありますか?
黄金先生
完全に「治る」というより、保存療法で症状をうまくコントロールしながら生活できる人は多くいます。特に軽度であれば、筋力強化や姿勢改善、適切な薬の使用で日常生活を問題なく過ごせることも少なくありません。ただし、進行を完全に止めることは難しいため、定期的な経過観察が不可欠です。
編集部
治療を進めるうえで注意すべき点は?
黄金先生
それぞれの治療には長所と短所があり、症状や生活スタイルに合わせた最適解を探す必要があります。また治療法を選択する際には、自分の希望や不安を率直に医師へ伝えることが、納得できる治療選択につながります。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。
黄金先生
腰部脊柱管狭窄症で普通にできていたことが少しずつ難しくなり、思うように体が動かせないことに、悔しさやもどかしさを感じている人も少なくないと思います。この病気には個人差が大きく、すぐに手術が必要になるケースもあれば、生活習慣の工夫やリハビリ、薬の服用や注射で十分に症状を和らげることができるケースもあります。今後も無理なく焦らずにできることから続けていきましょう。
編集部まとめ
脊柱管狭窄症を発症したからといって、必ずしも手術が必要なわけではありません。しかし根本的な治療を目指すなら手術が必要です。症状やライフスタイル、「治療後何をしたいのか」といったことを考えながら、最善の治療法を選択したいですね。

