人気マンガ家の和田さんは、気の利かないことにかけては定評のある夫、まじめで怖がりの長女、良くも悪くもマイペースな次女、そして高校生のとき、友だちから「和田って、丸顔っていうか四角顔だよね」と言われたという和田さんの4人家族。そんな和田さんが初めての妊娠&育児中に起きた“ママならぬ日々”を綴ったエッセイマンガです。
妊娠・出産には体の変化がつきもの。和田さんも例外ではなく、さまざまな変化を感じたそうですが、その内容は想像していたものとは少し違っていたようで……。
「思ってたのと違う…!」妊娠生活のリアル

ときどき、うっ……となる程度がつわりだと思っていた和田さん。ところが現実は、一日中ずっと気持ち悪さが続くつらい日々でした。ほかにも食べ物の好みが変わったり、あらゆる服のしめつけが許せなくなったりと体も心も大きく変化。気づけば、ヨレヨレの格好で過ごす日も増え、ただの“グータラの人”のような生活になったのでした。
妊娠中はホルモンバランスの変化により、さまざまな体調の変化が訪れます。多くの妊婦さんが経験するつわりは、妊娠12~16週ごろまで続くことが多いですが、個人差が大きく、これよりも早く始まる人、遅くまで続く人、あるいはまったく症状がない人もいます。
つわりは、吐きづわり・食べづわり・においつわりなど、その症状は人それぞれ。中には水分も食事も摂れず、嘔吐を繰り返す「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という重い症状になることもあり、点滴や入院が必要な場合もあります。
味覚の変化が同時期に起こることも多く、これまで好きだった食べ物を受けつけなくなることも。おなかや胸をしめつける服はリラックスできずつらくなるため、無理をせずマタニティウェアなどを取り入れましょう。
そばにいるパートナーは、ママの体調や気持ちに寄り添い、やさしく声をかけたり、家事を手伝ったりするなどして支えてあげたいですね。妊娠前のように動けない自分を責めず、今の体をいたわりながら、無理のないペースで過ごしていきましょう。
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監修者:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江
