季節の恵みを堪能する「かぼちゃコロッケ」
今回のレシピは、秋らしいやさしい甘さが魅力の「かぼちゃコロッケ」。「手元にある食材で、みんなが食べ飽きないレパートリーのひとつに」との想いから生まれた一品です。かぼちゃを電子レンジや蒸し器でやわらかくし、しっかり潰してなめらかに。そこに塩、こしょうで味つけした牛ひき肉を加えることで、食感とコクのある味わいに仕上がります。外はサクッと、中はほっくりと甘いかぼちゃが口いっぱいに広がります。
若手料理人が受け継ぐ「日本の良いもの」
下坪さんの将来の夢は、「日本の節句や行事、着物や漬物など、昔からある日本の良いものを次の世代に残していける人になること」。その言葉どおり、まかないの中にも日本料理人としての心が息づいています。「かぼちゃコロッケ」は、シンプルながらも季節を感じ、仲間の笑顔を想う“まかない”そのもの。店主・奥田透さんが大切にする“食材の生命力を引き出す”という哲学が、若い世代にも確かに受け継がれています。

