「ビフィズス菌」の種類

私たち人間の腸内に存在するビフィズス菌は10種類程度といわれています。菌種ごとに異なる特徴を備えており、乳児と成人でも棲息する菌種は異なります。以下は乳幼児によく見られるビフィズス菌の菌種です。
ビフィドバクテリウム・ブレーベ
ビフィドバクテリウム・インファンティス
ビフィドバクテリウム・ロンガム
そして、以下が成人で見られるビフィズス菌です。
ビフィドバクテリウム・ロンガム
ビフィドバクテリウム・アドレセンティス
シュードカテニュレイタム
人によって腸内フローラの構造が異なり、どの種類の菌がどのくらいいるかは個人差があるため、専門機関で分析しなければわかりません。
ビフィズス菌の効果

免疫力アップ
ビフィズス菌には免疫調整作用があることがわかっており、プロバイオティクスとして人間の身体によい効果を発揮します。プロバイオティクスとは体内へ摂取することで健康上利益が得られるといわれている微生物で、ヨーグルトのほかにもサプリメントや発酵食品に含まれています。ビフィズス菌は物理的な防御機能のみならず抗体を作り出す促進効果も報告されている細菌です。またロタウイルスやインフルエンザなどの感染防御にも効果が期待できます。
下痢や便秘を防ぐ
ビフィズス菌には整腸作用があり、腸内環境を整えて便秘や下痢を防ぎ健康な状態を保ってくれます。腸内にはビフィズス菌や乳酸菌といった身体によい細菌だけではなく嫌気性連鎖球菌や大腸菌なども存在していて、これらの細菌は健康な身体には悪さをしませんが、アンモニアなどの有害物質を発生させることがあります。腸内の細菌のバランスが崩れて大腸菌や連鎖球菌が増殖すると便秘になりやすくなるため、ビフィズス菌を摂取し腸内環境を整えることが大切です。
アレルギー症状の緩和
ビフィズス菌は、アレルギー症状や炎症の緩和にも効果が期待できます。アレルギーはストレスや食生活の乱れから起きる場合もあり、ビフィズス菌の作用で腸内環境を整え、症状を緩和します。花粉症やアレルギー性鼻炎、皮膚疾患などにも効果があるとされ、積極的に摂取することで症状の改善が期待できます。

